大晦日まで、全難連が選ぶ2021年難民10大ニュースをカウントダウン形式で発表しています。
9. アフガニスタン問題
タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した以降、日本に関係のある多くのアフガニスタンの人々が日本への退避を求めたり、日本での庇護を希望している状況にある。
数百人の日本大使館やJICAで勤務していた職員らが日本政府の支援で日本に退避したとされているが、元留学生や日本で難民認定を受けた者の家族などについては、アフガニスタンからの出国が困難であったり、査証が発給されないなどの事情により、退避ができないまま危険に直面している。
一方、日本に在留しているアフガニスタン人について、入管庁は、本人の意思に反して送還をすることはしないとしながらも、在留許可については判断を適切に行うと述べるにとどまっており、不安な日々を送らざるを得ない状況に置かれている。
また、2021年11月時点で国内避難民は60万人を超え、1900万人が飢餓状態に陥っている。
【参考情報】
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- 全難連声明「アフガニスタン出身者への緊急措置による迅速な保護等を求める声明」(2021年8月16日)
- 入管庁「本国情勢を踏まえた在留アフガニスタン人への対応」(2021年10月)
- 法相会見「アフガニスタン人の難民受入れ等に関する質疑について」(2021年11月16日)
- 法相会見「在留アフガニスタン人への在留資格上の特別措置等に関する質疑について」(2021年8月31日)
- 法相会見「在留アフガニスタン人への在留資格上の特別措置等に関する質疑について」(2021年8月20日)
- 記事「厳冬の到来でアフガニスタンの国内避難民ら870万人に飢餓の恐れ 東京のNPOが緊急支援」東京新聞(2021年12月8日)
- 記事「アフガニスタン、人口の半分以上が飢餓状態に WFPが報告書で予測」朝日新聞(2021年10月25日)
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