法相会見(2023年6月6日)大阪入管の常勤医師等

法務大臣閣議後記者会見の概要 令和5年6月6日(火)(外部リンク:法務省ウェブ


大阪入管の常勤医師等に関する質疑について 

【記者】
 2月下旬に知っていながら、(大阪入管で)酒酔いで診察していた女医の話については、大臣、発表しないまま隠蔽されていたと批判が出ております。それから、(難民審査参与員の)柳瀬さんについても、個人的な会話の記録が出てきまして、年間100件に満たないと。これまで、大臣が、2,000件以上を15、6年間で調査し、それはまさに今の難民認定の現状を的確に表していると、こういった会見の場で御発言したことが虚偽だという指摘が出ております。これ、撤回しないのか。それから、そもそもね、こんなことが次々出て、昨日は入管の警備官の制圧動画もまた一部の弁護士によって公開されました。なぜ辞めないのか。一連の責任を取って辞めるべきではないかという声が強まっております。なぜ隠し続けたのかも含めてお答えください。

【大臣】
 まず、大阪(入管)の件については、申し上げているとおり、これは訴訟になる可能性が強い案件というふうに思っていますので、事実関係の確認には、慎重な上にも慎重を期する必要があるということで、それなりに時間が掛かったということでありますので、そこは是非御理解いただきたいと思います。

【記者】
 理解できないです。

【大臣】
 訴訟に係る話になりそうなので、事実確認をしっかりとした上で、対応しなくてはならないというところは、御理解を是非いただきたいと思います。

【記者】
 今の大阪(入管)の件に関連して、調査をしていたとしても遅すぎなかったかということで反省はないのかということと、あともう一つ、大臣もウィシュマさんの事件を教訓として医療体制を改善してきたというようなことをおっしゃっていますし、4月に入管が出した報告でも、大阪(入管)に常勤医師1人とあるわけですね。でも、この常勤の医師は例の問題の医師で、1月20日以降出勤していないんです。これは間違いではないですか。訂正しないのですか。

【大臣】
 まず、大阪(入管)の件についてもう少し早くできなかったかという御質問ですけれども、これはやはり訴訟を前提とした対応をせざるを得ないということでありまして、したがって、事実関係について、おそらく相手も色々否定したりする展開になるかと思いますので。

【記者】
 相手が否定しても発表してください。

【大臣】
 しっかりと固めていく必要が私はあると思っています。私は今までも、できる限り早く、この手のものは公開するように努めてきたつもりですけれども、本件はそういう特殊な事情があるということで、是非御理解いただきたいと思っております。
 それから、常勤医師については、常勤医師という立場がある以上、資料にそのまま書くということをした、ということでありますので、他意はありません。ただ、事実関係の確認については、先ほど申し上げたとおりです。


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