法相会見(2015年6月2日)「日本の難民審査及び認定の在り方に関する質疑について」

法務大臣閣議後記者会見の概要「日本の難民審査及び認定の在り方に関する質疑について」(2015年6月2日)

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日本の難民審査及び認定の在り方に関する質疑について

【記者】
 今月20日の「世界難民の日」を前に,国連難民高等弁務官事務所が,世界の難民や国内避難民らが昨年末時点で過去最高の5,950万人に達し,1年間の増加数も過去最高だったと発表しました。
 こうした現状を踏まえて,日本の難民審査や認定の在り方について,大臣のお考えをお聞かせください。

【大臣】
 国連難民高等弁務官事務所が,「世界難民の日」を前に世界の難民や国内の避難民が過去最高の5,950万人に達したことに関する発表をされたことは承知しているところです。
 世界各地では,地域紛争等により多数の避難民が発生しているなど,国際社会において人道的見地から緊急の対応を求められる事態が生じているものと考えています。
 こうした難民や国内の避難民が平和に安定した生活を送ることができるようになることが大事であると考えています。
 我が国の難民認定制度をめぐる状況ですが,ここ数年における申請数が著しく急増しているところです。申請内容の多様化もあり,さらに就労・定住や送還忌避を意図したと思われる濫用的な申請の存在により急激に変化している状況にあります。
 このような我が国の難民認定制度を取り巻く国内外の動向に鑑みまして,難民認定制度の見直しについては,昨年末に法務大臣の私的懇談会である「第6次出入国管理政策懇談会」及び「難民認定制度に関する専門部会」から提出された提言の趣旨を踏まえ,現在,入国管理局において総合的な検討を行っているところです。
 今後とも国際社会の一員として,難民の適正かつ迅速な庇護の推進を図ってまいりたいと思っています。

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