法相会見(2021年7月13日)名古屋出入国在留管理局被収容者死亡事案に関する質疑について

法務大臣閣議後記者会見の概要「名古屋出入国在留管理局被収容者死亡事案に関する質疑について」(2021年7月13)(外部リンク:法務省ウェブ

名古屋出入国在留管理局被収容者死亡事案に関する質疑について 

【記者】
 スリランカ人女性の関係でお聞きします。スリランカ人女性の死後,支援団体のSTARTが入管庁からヒアリングを受けています。
 STARTのメンバーによりますと,診療情報提供書に記載されていた「病気になれば仮放免してもらえる。」と伝えたことはないと否定しているにもかかわらず,どのような表現で伝えたのかなど,誘導尋問のように繰り返し聞かれたと言っておりました。
 また,STARTの活動資金がどこから出ているのかといった調査とは関係のない質問を受けたとも指摘されています。
 こういった入管庁の聴取内容への不信などもあり,大学生たちは話し合い,入管庁のこれ以上の聴取要請には応じないと判断したと聞きました。スリランカ人女性の当時の状況を知るための聴取なのに,なぜ入管庁はSTARTの活動資金源を聞く必要があったのか。
 こういった事実について,大臣はもしかしたら御存じないかもしれないですが,入管庁の調査目的に関わる重要な問題だと思います。この点についての受け止めをお聞かせください。

【大臣】
 スリランカ人女性の死亡事案ということでございますけれども,現在,出入国在留管理庁の調査チームが最終報告に向けまして,資料の分析,また外部病院の医師や第三者である医師を含む関係者からの聴取,事実関係の評価などの調査検討を進めている状況でございます。
 出入国在留管理庁に対しましては,十分な内容の最終報告をできる限り速やかに取りまとめるよう指示しているところでございまして,同庁におきまして,今,調査検討に全力を挙げているものと理解しているところでございます。
 そうした状況でございますので,出入国在留管理庁の調査のアウトプットであります最終報告書,これをしっかりと待ちたいと思っております。

【記者】
 今質問に答えていただけていないので繰り返し聞きますけれども,STARTの活動資金源について入管庁側が聞いたということです。このことについて大臣は御存じか,知らない場合はこれについてどう思うかという点をお願いします。

【大臣】
 調査に係る様々な御指摘がございましたが,そのことも含めまして,今チームに任せている状況でございますので,お問い合わせについて私自身が今お答えするということにつきましては,コメントは差し控えさせていただきたいと思っております。

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