入管資料(2021年2月24日)入管庁より「入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル」が更新されました。

入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル【第3版】[PDF]/主な改正点[PDF](外部リンク:入管庁ウェブ

日付:2021年2月24日

作成:入管施設感染防止タスクフォース/出入国在留管理庁

(前訂版)
マニュアル第2版(2020年7月16日)
マニュアル第1版(2020年5月1日)

入管施設における
新型コロナウイルス感染症
対策マニュアル
【第3版】
入管施設感染防止タスクフォース
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル・第3版
令和 2 年 5 月 1 日第 1 版発行
令和 2 年 7 月16日第 2 版発行
令和3年2月24日第 3 版発行
目次
第1編 総論・・・・・・・・・・・・・1
1 本マニュアルの目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2 感染防止のための基礎的対処及び感染者発生の場合に備えた準備等・2
3 職員の感染防止策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
4 執務場所別の感染防止策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
5 民間委託業者の取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
6 職員等に感染者が発生した場合の感染拡大防止対策・・・・・・・・18
7 クラスター等発生時の基本的な対策・・・・・・・・・・・・・・・22
8 マニュアルの見直し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
別紙1 防護服着用・脱衣手順・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
別紙2 職員等に感染者が発生した場合の感染拡大防止対策・・・・・・29
第2編 各論(出入国港関連)・・・・30
1 本編特有の留意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
2 乗客・乗員に対する感染防止策・・・・・・・・・・・・・・・・・30
3 感染症患者(感染の疑いのある者を含む。)への対応・・・・・・・31
4 出国待機(用)施設の感染防止策・・・・・・・・・・・・・・・・32
5 受託業者等による感染防止対策の実施・・・・・・・・・・・・・・35
第3編 各論(在留申請窓口関連)・・36
1 本編特有の留意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
2 申請人に対する感染防止策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
3 職員の感染防止策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
4 庁舎施設・設備・器具等の消毒・・・・・・・・・・・・・・・・・39
5 広報対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
6 感染の疑いのある来庁者への対応・・・・・・・・・・・・・・・・41
7 受託業者による感染防止対策の実施・・・・・・・・・・・・・・・42
別紙 東京出入国在留管理局の整理券の例・・・・・・・・・・・・・・43
第4編 各論(入管収容施設関連)・・44
1 本編特有の留意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
2 感染防止のための基礎的対処及び感染者発生の場合に備えた準備等・45
3 感染が疑われる被収容者への対応・・・・・・・・・・・・・・・・53
4 職員又は被収容者に感染者が発生した場合の対応・・・・・・・・・56
5 被収容者の感染者が多数となった場合の対応・・・・・・・・・・・60
参考資料・・・・・・・・・・・・・・62
別紙1 法務省新型コロナウイルス感染症対策基本的対処方針・・・・・62
別紙2 法務省における新型コロナウイルス感染症対策体制・・・・・・88
別紙3 出入国在留管理庁における新型コロナウイルス感染症対策・・・89
別紙4 3つの密を避けるための手引き!・・・・・・・・・・・・・・90
別紙5 感染症対策への御協力をお願いします・・・・・・・・・・・・94
別紙6 新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう。・・95
別紙7 人との接触を 8 割減らす,10のポイント・・・・・・・・・・97
別紙8 妊婦の皆様へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・98
別紙9 新型コロナウイルス接触確認アプリ(略称:COCOA ) ・・・・・99
別紙10 寒冷な場面における新型コロナ感染防止等のポイント ・・・・101
引用
○ 「新型コロナウイルス感染症について」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
○ 新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) (厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル
第1編 総論
1 本マニュアルの目的
出入国在留管理庁の施設には,閉鎖空間である収容施設のほか,申請人等
と職員が直接に接する出入国審査場や在留申請窓口があるところ,ひとたび
新型コロナウイルス感染症の感染が発生すれば,感染者(無症状病原体保有
者を含む。以下同じ。)だけでなく,多くの人の健康と出入国在留管理行政
の遂行に重大な影響を及ぼしかねない。
これまで職員一同,本マニュアルに則って新型コロナウイルス感染絶無を
期してきたが,一部官署において感染事案が生起し,かつ,令和2年11月
及び令和3年2月にはクラスター(集団感染。以下同じ。)発生事案も生起
した。
新型コロナウイルス発生後,本格的な冬季に入って第3波感染拡大が大き
く報じられているところ,当庁として,より効果的な感染防止対策の確立が
急務と認識し,今回のクラスター発生事案における教訓等を踏まえ,「入管
施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル」【第3版】を策定
した。
入管施設における業務に従事する職員においては,
○ 入管施設から新型コロナウイルス感染症を発生させない,すなわち,職
員の感染を防止することはもとより,被収容者,申請人等,施設に関わる
全ての人の感染を防止する。
○ 万が一感染者が発生した場合には,感染拡大を最小限にとどめる。
1
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
○ 新型コロナウイルスの最大の特徴である「無症状病原体保有者」の存在
に鑑み,自分を含め,あらゆる人が無症状病原体保有者の疑いがあるとの
認識の下,「自分が同一職場内の同僚,被収容者,申請人等,施設に関わ
る全ての人にうつさない」そして「それら無症状病原体保有者の疑いのあ
る者からうつされない」との強い自覚を保持する。
との基本的な目標を共有し,一人一人の職員が常にこれを意識した上で,業
務に従事することが求められることは言うまでもない。
本マニュアルは,以上の観点から,出入国在留管理庁が一丸となって新型
コロナウイルス感染症の感染拡大防止に取り組むために,「法務省新型コロ
ナウイルス感染症対策基本的対処方針」(令和2年4月13日法務省新型コ
ロナウイルス対策本部決定(令和3年1月21日改訂)。以下「法務省基本
方針」という。)を具体化し,前記の目標に向けて入管施設で実行すべき具
体的な方策を明らかにすることを目的とする。
2 感染防止のための基礎的対処及び感染者発生の
場合に備えた準備等
(1)基礎的対処の徹底
○ 新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は,
・ 飛沫感染:感染者の飛沫(くしゃみ,咳,つば等)と一緒にウイル
スが放出され,他者がそのウイルスを口や鼻等から吸い
込んで感染すること。
・ 接触感染:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後,その手で周り
の物に触れることでその物にウイルスが付着し,他者が
それを触ることでウイルスが手に付着し,さらにその手
で口や鼻を触ることで粘膜から感染すること。
2
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
とされていることから,職員は感染を防止すべく,手洗い,手指のアルコ
ール消毒,マスクの着用を含む咳エチケット,換気,ごみの適切な取扱
い,身体的距離の確保及びマスクを外しての近接した会食並びに食事をし
ながらの会話の自粛等の基礎的な対処を日常的に実践すること。
○ 上記以外の感染経路として,
・ マイクロ飛沫感染:呼気中に含まれる5マイクロメートル未満の微
細な飛沫が,換気の悪い密室等において空気中
を漂い,少し離れた距離や長い時間において感
染すること。空気感染とは異なる。
が認識されており,職員は感染のリスクがある環境である「三つの密」す
なわち
① 換気の悪い密閉空間
② 多くの人が集まる密集場所
③ 近接した距離で会話や発声が行われる密接場面
があるところへの出入りを避け,これ以外の場であっても,
・ 人混みや近距離での会話
・ 大きな声を出したり歌ったりすること
・ 激しい呼気や大きな声を伴う運動
等を徹底して避け,人と人との接触機会を減らすなど,「新しい生活様
式」の実践に努めること。
特に,感染リスクが高まる「5つの場面」すなわち
① 飲酒を伴う懇親会等
② 大人数や長時間に及ぶ飲食
③ マスクなしでの会話
④ 狭い空間での共同生活
⑤ 居場所の切り替わり(休憩・休息スペース,更衣室,喫煙場所)
3
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
といった感染が起きやすいとされている場面を避けること。これらにお
いて,「自分だけなら」,「一回だけなら」という気持ちを持つことを
厳に慎むこと。
(2)職員の健康管理の徹底
ア 職員の健康管理
○ 職員は,勤務開始時及び終了時に加え,休日においても体温の記録を
行うなど,適切な健康管理を行うこと。
また,要すれば積極的にインフルエンザ予防接種を受けること。
○ 上司等は,感染時に重症化しやすいとされる基礎疾患のある職員を
事前に把握し,日常の健康管理に留意すること。
○ 新型コロナウイルス感染症の初期症状は,季節性インフルエンザと
症状が非常に似ていることから,職員自身又は同居する家族等に
・ 発熱
・ 呼吸器症状
・ 倦怠感
等の症状が見られた場合は,ちゅうちょすることなく,また,自分で
問題ないと判断することなく,直ちに上司に報告し,指示を仰ぐこ
と。
○ 報告を受けた上司は,当該職員の出勤を停止させることとし,早退
や休暇の取得を勧奨し,又は在宅勤務を命じるとともに,外出を控え
るよう指示すること。
○ 以下のいずれかの症状がある職員(以下「感染疑い職員」とい
う。)については,かかりつけ医等の身近な医療機関や受診・相談セ
ンター(以下「相談センター」という。)等に相談し,受診の必要が
ある場合は,相談センター等が指定する医療機関で受診させ,その指
示に従うように促すとともに,その相談結果や,医療機関を受診した
ときはその結果等について,上司に報告させること。
4
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
① 息苦しさ(呼吸困難),強いだるさ(倦怠感),高熱等の強い症
状のいずれかがある場合
② 重症化しやすい高年齢職員や基礎疾患がある職員で,発熱や咳等
の比較的軽い風邪の症状がある場合
③ 上記以外の職員で,発熱や咳等の比較的軽い風邪の症状が続く場

④ 妊娠中の職員で,発熱や咳等の比較的軽い風邪症状がある場合
○ これらは飽くまで目安であり,一律に適用するのではなく,医師の
意見を踏まえ,できる限り早期対応に向けた柔軟な対応をすること。
イ 職員の出勤等の判断
○ 感染疑い職員等の上司は,当該職員の出勤や健康管理について一人
で判断・対応することなく,所属庁の長を含め,複数の幹部と情報を
共有した上で,早期の対応を行う方向で判断・対応すること。
○ 感染疑い職員等の上司は,一度PCR検査で陰性と判定されても,
再度の検査で陽性と判定された案件も報告されていることに留意し,
当該職員の体調が一見快復したからといって直ちに出勤させることな
く,数日から10日程度自宅待機のまま様子を見た上で,体調が安定
していることを確認してから出勤の可否を判断すること。
ウ 過去の行動の報告準備
○ 新型コロナウイルス感染症の疑いが生じた場合に,過去数日間の濃
厚接触者を速やかに特定できるよう,常日頃から職員の過去数日間の
行動について報告できる準備を整えておくこと。なお,受託業務職員
についても同様に準備を整えておくこと。
(3)関係機関との連携の確保
○ 各施設の管轄保健所,検疫所,最寄りの感染症指定医療機関のほか,
各官署が入居する施設の管理者及び他の入居機関との連絡を密にしてお
くこと。
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入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
○ 新型コロナウイルス感染症の感染者等(感染者及び感染が疑われる者
をいう。以下同じ。)が発生した場合における各機関の連絡先,開庁時
間等を確認するとともに,感染者等が発生した場合の連絡・連携を,迅
速かつ円滑に行うことができるよう,その方法について可能な限り事前
に調整し,シミュレートしておくこと。
○ これらの機関との対応窓口は各官署の総務課において行うこと。
(4)勤務体制の固定化及び代替職員の確保
○ 感染発生時の追跡及び対応の範囲を限定するため,複数の勤務箇所へ
の配置を避けるなど勤務体制の固定化を検討すること。
○ 感染リスク回避のため,職員を複数の班に分けて交替制勤務を行う場
合は,異なる班の職員との接触を避けるよう留意すること。
○ クラスターの発生等,多数の職員が自宅待機等により出勤できなくな
る状況の発生に備え,他部門や近隣他官署からの人員の確保が速やかに
可能となる体制を整えておくこと。
また,業務の円滑な引継ぎが行えるようにしておくこと。
○ 人員の確保は,原則として,
① 同一部門内
② 同一官署内
③ 近隣他官署
の順で必要な職員の確保を行うこと。
○ 人員の確保に当たっては,関係官署と連絡・調整を行うなどした上
で,それぞれにおいて応援可能な職員のリストをあらかじめ整理・把握
し,同リストに基づいて職員を補充するための計画(以下「職員補充計
画」という。)を定めること。
この際,感染時に重症化リスクの高い基礎疾患のある職員の配置には
留意すること。
○ 人員の確保に当たって,必要であれば,本庁に所要の調整を依頼する
こと。
6
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
○ 他の官署からの応援者確保も困難となった場合は,ウイルス検査(新
型コロナウイルス感染症への感染を確認する検査をいう。以下同じ。)
を実施した上で自宅待機者を職務復帰させるなどの対応が考えられる
が,具体的な対応方針については,本庁に対して詳細に状況を報告し,
協議すること。
○ 各官署,課室部門において判断を行う立場の者が感染した場合を想定
し,あらかじめ代替職員を複数人指定しておくこと。
(5)最新の知見の把握
○ 新型コロナウイルス感染症に関する最新の知見に留意し,厚生労働省
等から新型コロナウイルス感染症に関する新たな対応方針が示された場
合には,本庁から情報提供するので,それに従った対応を執ること。
○ 本マニュアルの内容についても,今後の状況や知見の推移により,随
時必要な改訂を行い,これを各官署に共有することとする。
(6)業務継続計画の策定
○ 多数の職員が出勤できない場合の業務継続計画(※)を作成するこ
と。
(※)感染がまん延する緊急事態の中にあっても,必要な業務を継続し,
出入国在留管理庁としての機能を維持し,その責務を果たすためにあ
らかじめ策定する計画
○ 業務継続計画は,入管施設内でクラスターが発生し,人員の確保に時
間を要するため,職員の複数又は全部が長期間にわたり不在又は在宅勤
務となった場合も想定し,在宅勤務を含むバックアップ体制の確立に留
意して策定すること。
○ なお,クラスターは同時多発的に複数の部署,官署,施設で発生する
可能性があることから,こうした事態を想定した対応についても検討し
ておくこと。
7
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
3 職員の感染防止策
(1)職員が着用すべき感染防止用品
○ 感染防止用品と着用する職員は,原則として以下のとおりとし,勤務
開始に当たっては,必要な当該感染防止品の着用を確認すること。
○ マスク(サージカルマスクを原則とする。以下同じ。)
全ての職員
○ 手袋(使い捨てのもの)
・ 海外から到着する乗客・乗員の審査に従事する職員
・ 申請人等の来庁者と接する職員(窓口担当に限らず,個別の相談に
応じるなど短時間接する職員を含む。以下,第1編において同じ。)
・ 収容施設への新規入所者に対応する職員
・ 被収容者の物品を扱う職員
・ 被収容者の面会人と接触する職員
・ 感染疑いのある又は感染者である被収容者又は来庁者等と接触する
職員
○ フェイスガード又はゴーグル
・ アクリル板等の飛沫感染防止設備が設置されていない場所で海外か
ら到着する乗客・乗員の審査に従事する職員(飛沫感染防止設備が設
置されている場合であっても,その幅,高さを超えて会話や書類の受
渡し等を行うことが想定される場合は着用する。)
・ 飛沫感染防止設備が設置されていない場所で申請人等の来庁者と接
する職員(飛沫感染防止設備が設置されている場合であっても,その
幅,高さを超えて会話や書類の受渡し等を行うことが想定される場合
は着用する。)
・ 収容施設への新規入所者に対応する職員
・ 被収容者の物品を扱う職員
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入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
・ 被収容者の面会人と接触する職員
・ 感染疑いのある又は感染者である被収容者又は来庁者等と接触する
職員
(注)市販のフェイスガードを用意できないときは,クリアファイル等
で自作したもの又はゴーグルを利用する。
○ 防護服
・ 感染疑いのある又は感染者である被収容者又は来庁者等と接触する
職員
(2)手洗い・手指の消毒
○ 出勤時・退庁時に加え,業務の節目節目や食事を摂る直前に,手洗い
や手指の消毒を行うこと。
○ 手洗いは,石けんやハンドソープで10秒もみ洗いした後,流水で1
5秒以上洗い流すこと。
○ アルコールで手指を消毒する場合は,70%以上のアルコールを使用
すること。
○ 要すれば消毒用アルコールは個人携行し,上記以外で必要の都度,手
指の消毒を行うこと。
(3)マスクの取扱い
○ 勤務中だけでなく,通勤時においても,必ずマスクを着用することと
し,着用する際は,鼻と口,あごまでしっかり覆うこと。
○ マスク着用の際は,マスクと顔の間に隙間を作らないよう留意して着
用すること。
○ サージカルマスクは,1人1日1枚を原則とするが,マスクを着用し
ていない症状のある感染者と接触するなど汚染リスクが高い場合は,適
宜交換すること。
○ 使用するマスクはサージカルマスクを原則とするが,サージカルマス
クが不足する場合に限り,布マスクで代用しても差し支えない。
9
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
○ 防護服着用時のマスクは,原則N95を使用すること。
○ マスクを外す際は,ゴムの部分をつかんで外し,外面は触らないこ
と。
(4)手袋の取扱い
○ 手袋を外す際は,手袋の外側が汚染されている可能性があるため,手
袋の外側をつかみ,内側が表になるよう,裏返しながら外すこと。
○ 手袋は,外す都度,新しいものを使用することが望ましいが,十分に
消毒の上,再使用しても差し支えない。
(5)フェイスガード及びゴーグルの取扱い
○ フェイスガード又はゴーグルを外す際は,側面,背面又は耳の部分を
つかんで外し,外面(特に前面)は触らず,使用後は消毒を徹底するこ
と。
(6)防護服の取扱い
○ 防護服の脱衣は2人1組で実施すること。
○ 防護服を脱がせる職員は,事前に手指をアルコールで消毒するととも
に,着衣職員の身体,防護服内の被服に絶対に触れないこと。
○ 防護服を脱がせる際には,動作の都度,手指をアルコール等で消毒し
ながら,脱衣させること。
○ 防護服の脱衣方法は,事前に十分な訓練を重ね,習熟しておくこと。
○ 防護服着用時のマスクは,原則N95を使用すること。
(7)端末及び周辺機器の消毒
○ 端末及び周辺機器は,職員が共用するため,使用者が離席する際,手
指で触れるディスプレイ・キーボード等の消毒を徹底すること。
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入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
(8)マスク・手袋・フェイスガード・ゴーグル・防護服の適切な
着け方・外し方の周知
○ 各部門の執務室など,職員の目に付く場所に,マスク・手袋・フェイ
スガード・ゴーグル・防護服の適切な着け方・外し方が記載された貼り
紙を掲示し,職員の感染防止に対する意識啓発を行うこと。
(9)ごみの適切な取扱い
○ 使用済みのマスク,手袋等の感染防止用品は汚染されている可能性が
あるため,職員が常時使用する執務室等から隔離されたスペースに専用
の廃棄ボックス(大きなビニール袋を内包し,蓋の閉まるもの。)を設
置し,一般の廃棄物と分別して廃棄すること。
○ 廃棄ボックスの設置スペースの目につく場所には,前記(8)の貼り
紙を掲示し,職員の感染防止に対する意識啓発を行うこと。
○ 鼻水等が付着したマスクやティッシュ,食事に利用した使い捨ての食
器等のごみにはウイルスが付着している可能性があることから,職場の
ごみ箱に捨てられたごみを収集場所等に捨てる際には,ごみに直接触れ
ず,また,捨てた後には手洗いや手指の消毒を行うこと。
(10)盛夏時の対応
○ 熱中症を防ぐために十分な水分補給が必要であり,特に防護服を着用
する場合は発汗により水分が失われることに留意しなければならない
が,不潔区域における水分補給は行わないこと。
○ 高温多湿時にゴム手袋を装着することが困難な事情(皮膚疾患等)が
あり,やむを得ず手袋を装着しない場合は,適切な手指消毒を徹底する
こと。
(11)寒冷時の対応
○ 寒冷な環境,特に北海道・東北地域等の厳冬期においては,室内の暖
房効率を高めるために換気が不十分となる懸念があることから,換気に
努めること。
11
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
○ 適度な換気に加えて,湿度40パーセントを目安とする適度な保湿が
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に有効と考えられることか
ら,加湿器の使用などによる保湿に努めること。
○ 季節性インフルエンザの予防接種は,発病の予防や発病後の重症化を
防ぐことに一定の効果があるとされていることに加え,新型コロナウイ
ルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行のリスク低減の観点か
ら,職員及びその同居家族の接種を励行すること。
(12)その他
○ 食事をするスペースに消毒液及び紙シートを設置し,使用の前後に各
自がテーブル等の消毒を徹底すること。
○ 職員が食事を摂る際は,直前に手洗い・手指の消毒を行い,手洗い等
の前に目・鼻・口を触らないこと。
○ 食事中は向かい合って食事を行わず,会話は控えること。
○ リフレッシュスペース等については,感染防止の観点から最小限の利
用となるよう,利用者や利用時間の制限を含め,適切な感染防止策を講
じること。
○ 会議室等を利用する場合は,勤務人数や施設の状況等に応じて,可能
な限り一定の間隔を空けて着席するとともに,利用後の消毒や室内の換
気を徹底すること。
○ 会議室等は,ドアの開閉の要否を適切に判断し,特に必要がなけれ
ば,開放を原則とすること。
また,可能な限り会議時間の短縮に努めること。
○ 腕時計やスマートフォンもウイルスが付着しているおそれが強いた
め,こまめな消毒を徹底すること。
○ マスク・手袋・フェイスガード・ゴーグル・消毒液・紙シート・防護
服等,感染防止用品については,可能な限り,十分な量を確保するとと
もに,常時使用できるよう在庫管理を適切に行い,必要に応じて随時補
充を行うこと。
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入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
○ 仮眠室について,勤務時間や施設の状況等に応じて,可能な限り一定
の間隔を空けてベッドを利用するとともに,利用後の消毒や室内の換気
を徹底すること。
○ 仮眠室の構造上,ドアや窓の開閉による換気が困難な場合には,HE
PAフィルタ付空気清浄機を設置するなどの対策を講ずること。
○ 公共交通機関を利用して退庁した者は,帰宅後,直ちに手洗い又は手
指の消毒を行うことに加え,速やかに洗顔・洗髪・シャワー又は入浴を
行い,衣類を着替えるよう心掛けること。
4 執務場所別の感染防止策
(1)全般
ア ドアノブ等の消毒
○ 接触感染の防止のため,日頃から,複数の者で共有する物品や,不
特定多数の者が頻繁に触れると思われる設備・物品等の消毒を十分に
行うこと。特に職員が執務室内で共通して使用するリフレッシュコー
ナーの備品(冷蔵庫の把手,電子レンジのノブ,電気ポット,カップ
ホルダー等),ドアノブ,電気のスイッチ,コピー機,事務用品,電
話機,執務室外のエレベータのボタン,エスカレーターの手すり部
分,申請受付・待合室の記載台,筆記用具,整理券発行機,椅子の肘
掛等については,始業前のほか,昼休みなど適宜のタイミングで1日
2回以上の消毒を徹底すること。
(注)執務場所の消毒は,各官署の実情に合わせて,官署の長又は官
署の長が指定する課長・首席審査官・首席入国警備官等が管理者
となり,消毒の実施状況を担当者にチェックリストを作成させて
確認する。
○ 筆記用具等を直接申請人に貸与する場合は,その都度消毒を徹底す
ること。
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入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
○ 消毒は,手袋着用の上で,70%以上のアルコール又は0.05%
次亜塩素酸ナトリウム水溶液等で実施すること。
イ ドア周辺,空調機等の空気流路出入口の消毒
○ 換気,空調のため空気の流れが狭くなっている空気の出入口には汚
染若しくは汚染された物質が付着する場合があるため,勤務開始に当
たっては,ドア周辺,空調機の空気吹出口,空気取入口を消毒するこ
と。
ウ 換気及び身体的距離の確保
○ 職場が「三つの密」の状態になることを防ぐため,法令を遵守した
空調設備による常時換気(必要換気量 1 人あたり毎時30㎥)を行う
こと。
○ 機械換気が設置されていない施設においては室温が大きく下がらな
い範囲での常時窓開けや,HEPAフィルタ付空気清浄機の使用によ
る換気に努めること。
○ 適度な換気に加えて,湿度40パーセントを目安とする適度な保湿
が新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に有効と考えられること
から,加湿器の使用などによる保湿に努めること。
○ 閉鎖空間において,近距離で多くの人と会話するなどの一定の環境
下であれば,咳やくしゃみ等の症状がない場合でも感染を拡大させる
リスクがあるため,職員同士での会話や打合せ等が必要な場合や申請
人にインタビューする場合にあっても,双方間で一定の距離を取るこ
と。
○ 身体的距離を十分に取れない対面する執務机の間などには,アクリ
ル板等を設置し,飛沫防止措置を講じること。
○ 個室内で,申請人等がマスクを着用していない場合には,マスクを
着用させ,マスクを所持しない者に対しては,マスクを配布するこ
と。
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入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
エ 消毒用物品の常備
○ 消毒用アルコール(手指消毒用)及びアルコールを湿らせた除菌シ
ート(汚染物,汚染箇所の除染用)を職員がいつでも使用できるよ
う,また,業務上生起する不安感を払拭できるよう,それぞれの執務
場所に常備しておくこと。
(2)窓口,出入国審査場等
ア アクリル板等の飛沫防止設備の設置
○ 申請人等との対面時の飛沫感染を防止するため,アクリル板等によ
る飛沫防止設備を設置すること。
○ 1日2回以上,適切な方法でアクリル板の消毒を行うこと。
○ アクリル板等は,飛沫が超えることのないよう必要な高さを確保す
ること。特に,申請窓口等においては,申請人等との会話や書類の受
渡しに当たって,飛沫を浴びることがないよう着席するなどして対応
すること。
○ アクリル板等は,天井付近の高さまで設置するなどした場合,事務
室内の換気効率が低下するおそれもあるため,換気の妨げにならない
ように留意すること。
○ また,申請人等の身長又は施設の構造により,アクリル板等の下部
の旅券,書類等の受渡し口から飛沫を浴びる可能性があることも踏ま
え,旅券・書類等の受渡しをアクリル板の左右の隙間から行うなど柔
軟に対応し,申請人等の正面で飛沫を浴びることのないよう留意する
こと。
(注)アクリル板等の下部の旅券・書類等の受渡し口で旅券・書類等
の受け渡しをする場合には,受渡し口の高さは必要最低限度(1
センチ程度)にして,飛沫を防止するとともにアクリル板等に触
れずに受渡しができるような設備とすること。
15
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
イ 「三つの密」回避の徹底
○ 個室での対応は,「三つの密」すなわち
① 密閉空間(換気が悪い。)
② 密集場所(多くの人が密集している。)
③ 密接場面(手を伸ばせば届く近接した距離で会話や発声が行わ
れる。)
という3条件が同時に重なる可能性が高いため,以下のような措置を
講じること。
○ 法令を遵守した空調設備による常時換気又はこまめに扉や窓を空け
るなどして,換気を良くすること。
○ 面接室等において,施設の構造上又は保安上の理由により,ドアや
窓の開閉による換気が困難な場合には,HEPAフィルタ付空気清浄
機を設置するなどの対策を講ずること。
○ 多くの人が一か所に集まって会話をすることを避け,一定の距離を
とること。
○ 業務において通訳人を使用する場合は,可能な限り電話通訳を活用
するなどの工夫をすること。
○ やむを得ず通訳人等を同席させる場合には,通訳人等にもマスクの
着用を徹底するとともに,職員,申請人等が互いに真向かいになって
会話をすることがなく,かつ,相互に一定の距離がとられるように,
着席させること。
ウ 手指の消毒
○ 申請人等の所持する書類や旅券に触れた際には,その都度,手袋の
上からの手指の消毒を徹底すること。
16
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
5 民間委託業務の取扱い
○ 受託業者に対し,当庁において実施している取組を踏まえた上で,あら
かじめ,受託業者職員の感染防止に適切に取り組むよう求めておくこと。
○ 手洗い・消毒の励行,他人との適切な距離の確保などの感染防止のため
の基礎的対処を徹底させること。
○ 受託業者職員に新型コロナウイルス感染者,その疑いのある者又は感染
者の濃厚接触者が発生した場合(以下,このような者を「業者感染者等」
という。)を想定し,あらかじめ,受託業者と当庁の双方における緊急時
の連絡先を定めておくほか,以下の点について事前に調整の上,業務継続
に向けた方策を準備しておくこと。
① 業者感染者等に関する情報の速やかな提供(行動歴・行動範囲の
確認,感染源等)
② 受託業者における代替職員の確保
③ 代替執務場所の要否検討・確保
④ 受託業者による業務継続が困難な場合の対応
⑤ 前記①から④までの対応に伴い生じる契約上の問題点とその解決
策(違約金の扱い等)
17
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
6 職員等に感染者が発生した場合の感染拡大防止
対策
(1)職員への対応
ア 感染した職員への対応
○ 職員の感染が確認された場合には,当該職員は,快復に至るまでの
間,特別休暇の取得,在宅勤務(無症状の場合)又は就業禁止の措置
により,厳に出勤しないこととする。
イ 感染した職員の濃厚接触者等への対応(スクリーニング)
○ 濃厚接触者とは,感染者の感染可能期間(※1)に接触した者のう
ち,以下に該当する者をいう。
・ 感染者と同居又は長時間の接触(車内,航空機内等を含む。)があ
った者
・ 適切な感染防護なしに感染者を診察,看護,介護していた者
・ 感染者の気道分泌液や体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い

・ 手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で,必要な
感染予防策(※2)なしで,感染者と15分以上の接触があった者
(※3)
(※1)発熱,咳・呼吸困難等の急性の呼吸器症状を含めた新型コロナウ
イルス感染症を疑う症状,具体的には,発熱,咳,呼吸困難,全身
倦怠感,咽頭痛,鼻汁・鼻閉,頭痛,関節・筋肉痛,下痢,嘔気・
嘔吐等を呈した2日前から隔離開始までの間。
無症状病原体保有者については,陽性確定に係る検体採取日の2
日前から隔離開始までの間。
(※2)飛沫感染予防として感染者が適切にマスクを着用していること,
接触感染予防として感染者が適切に手指消毒を行っていること。
18
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
(※3)保健所が周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性
を総合的に判断する。
○ 保健所により感染者との濃厚接触者と判断される可能性のある職員
(以下「濃厚接触疑い職員」という。)については,保健所による判
断前であっても,感染者と長時間,比較的近距離で過ごした等,飛沫
(マイクロ飛沫を含む)に暴露されていたと考えられる範囲の職員を
はじめ,勤務状況を勘案して幅広くこれを特定し,速やかに在宅勤務
等を指示すること。
○ 感染疑い職員が発生した場合において,当該職員の症状が強く現れ
ているなど,新型コロナウイルス感染症への感染が強く疑われるとき
は,ウイルス検査を実施する前又はウイルス検査実施後,結果が判明
する前であっても,感染者に準じた対応とし,感染者が発生した場合
と同様に,濃厚接触疑い職員を特定し,在宅勤務等の指示の要否を速
やかに検討すること。
○ 濃厚接触疑い職員については,基本的にウイルス検査の対象とし,
行政検査の対象とならくても,官費による費用負担を含め,幅広に自
主的な検査実施を検討すること。
○ 濃厚接触疑い職員の特定には,「新型コロナウイルス接触確認アプ
リ(略称:COCOA)」も活用することとし,職員及びその同居の
家族に対して,あらかじめ個人用スマートフォンへ当該アプリをイン
ストールすること及び「陽性者との接触確認」の通知があった場合の
当該職員の上司への報告を勧奨すること。
○ 濃厚接触疑い職員は,ウイルス検査の結果が陰性となった場合であ
っても,感染者と接触した後,14日間の自宅待機(在宅勤務等)を
指示するとともに,不要不急の外出及び公共交通機関の使用を控える
よう指示すること。
○ また,朝夕2回検温し,発熱,咳,強いだるさ(倦怠感)や息苦し
さ(呼吸困難)等を発症した場合には,直ちに上司等への報告及び保
健所等への問合せを行うよう指示すること。
○ 濃厚接触者については,当該期間経過後も,保健所の健康観察終了
に係る判断があるまでは,在宅勤務等を継続させること。
19
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
○ 濃厚接触疑い職員のうち,濃厚接触者以外の職員については,保健
所等と連携の上,その勤務状況や感染疑い職員等との接触状況を詳細
に把握するとともに,自主的なウイルス検査を行うなどし,その結果
を踏まえ,健康状態に問題がなければ,順次自宅勤務を解除して差し
支えないが,自宅待機解除後であっても,上司等が継続して当該職員
の体調確認を行うこと。
ウ 感染職員等の職場復帰
○ 新型コロナウイルス感染症に感染した職員(感染者)及び濃厚接触
者と認められた職員を職場復帰させる要件は,原則として医療機関等
から他の職員への感染のおそれがないと認められた場合とする。
○ 職場復帰に当たっては,厚生労働省が感染者の退院基準(宿泊療
養・自宅療養の解除基準も同様)について,
・ 有症状者は「発症日から10日間経過し,かつ,症状軽快後72
時間経過した場合」
・ 無症状病原体保有者は「検体採取日から10日間経過した場合」
等としていることを踏まえつつ,保健所等と相談の上,再発症,二次
汚染防止の観点から適切に判断すること。
また,感染者については,職場復帰前に自主的なウイルス検査を行
うことも検討すること。
○ 当該判断に当たっては,当該職員に同居者がいる場合には,同居者
の状況を含めて判断すること。
○ 当該職員は,職場復帰後も退院又は療養解除後4週間は健康状態を
毎日確認し,発熱や咳等の症状が出た場合,速やかに上司等に報告の
上,自宅待機し,保健所等に連絡してその指示に従うこと。
○ 上司等は,感染者の回復後も,いわゆる後遺症として,倦怠感や息
苦しさ,関節痛等の様々な症状が継続する例が報告されていることを
踏まえ,職場復帰後も当該職員の健康状態に留意すること。
20
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
エ 職員への情報共有及びメンタルヘルスへの配意
○ 職員に感染者等が発生した場合は,その他の職員の不安やストレス
を軽減するため,感染者等のプライバシーへの配慮に留意しつつ,適
切なタイミングで必要な範囲の情報を同一官署内の職員に共有するこ
と。
○ 感染や感染疑いにより自宅待機等となった職員はもとより,勤務を
継続する同僚職員等は,職員自身や家族の健康状態や差別的な取扱い
への不安により,精神的に不安定となる可能性があることに留意する
こと。
○ 直接的な不安がない職員であっても,新型コロナウイルス感染症の
拡大や,それに関連した社会情勢により,不安やストレスを感じるこ
とがあるため,メンタルヘルスに十分配意すること。
(2)感染者,濃厚接触者等が発生した部門への対応
○ 感染者,濃厚接触者等の発生した部門は,遅滞なく感染原因を検証し
て感染拡大防止に努めること。
○ 所属職員が濃厚接触者と認定された場合には,濃厚接触の認定に至っ
た原因を追究し,当該部門への応援者が再度同じような環境で濃厚接触
者とならないよう措置すること。
(3)来庁者への対応
○ 在留申請窓口等の職員に感染者が発生した場合については,当該職員
の発症日2日前以降に当該職員が対応した来庁者を可能な限り特定する
とともに,公表可能な範囲で(後記(6)を参照すること。)感染情報
を説明し,その不安を解消することに努めること。
(4)被収容者への対応
○ 被収容者に感染者が発生した場合の対応については,第4編を参照す
ること。
21
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
(5)消毒の実施
○ 職員の感染が判明した場合には,職場の消毒実施の要否,消毒の範囲
及び方法について,保健所の指導又は助言に基づき実施すること。
(6)公表
○ 職員の感染が判明した場合は,リスクコミュニケーションの観点か
ら,適切に情報を公表することにより,国民や地域,関係機関等の不安
軽減や信頼関係の構築を図ることが重要である。
○ 職員の感染が判明した場合は,この時点における国や都道府県等によ
る公表の状況,公表内容の程度等を勘案しながら適切に対応する必要が
あるが,現状においては感染が判明した都度,原則として公表すること
となる。
○ 公表に当たっては,当該職員の年齢,従事する業務の内容(来庁者等
との接触の有無),診断に至った経緯,感染経路,消毒等の職員の感染
判明に伴って講じた措置,これまでの感染防止策及び今後の対応等につ
いての説明が必要になると見込まれることに留意すること。
○ 被収容者及び入管収容施設に関係する職員の感染が判明した場合の対
応については,第4編を参照すること。
7 クラスター等発生時の基本的な対策
(1)クラスター又はクラスター疑いの認知
〇 クラスターが発生したと保健所により判断され,又は保健所による判
断前であっても,同一施設内の同一若しくは近傍の部署において,約10
日程度の期間内に複数の職員に感染者が発生した場合(ウイルス検査の
結果,複数の陽性者が発生した場合)は,クラスター又はクラスターが疑
われる事態(以下,「クラスター等」という。以下同じ。)が発生したも
のと認め,遅滞なく保健所に相談するとともに,当該施設に勤務する他の
職員への感染拡大を阻止するため,以下のような措置を講じること。
22
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
(2)クラスター等発生後の対応
〇 クラスター等が発生した場合は,保健所と相談の上,陽性者の発生した
部署,要すれば当該施設に勤務する全員に対して,行政検査の対象となら
なくても,官費による費用負担を含め,自主的なウイルス検査の実施を検
討すること。
〇 クラスター等が発生した部署,要すれば当該施設において勤務する者
は,ウイルス検査の結果,陽性者全員が在宅勤務等となっていることが確
認できるまでの間,可能な限りN95マスクを着用すること。
ただしN95マスクの入手が困難な間は,サージカルマスクを使用す
ること。
(3)発生源(場所・行為等)の特定
〇 クラスター又はクラスター疑いが発生した施設においては,保健所と
相談して感染拡大に至った場所,陽性者の行動等を確認し,発生源の特定
に努めること。
〇 特定した発生源に関する情報は,プライバシーへの配慮に留意しつつ,
直ちに当該施設に勤務する者に共有するとともに,本庁及び関係機関に
通報して感染拡大の防止に努めること。
(4)発生源の消毒の徹底
〇 クラスター等が発生した部署は,勤務を再開するまでに特定したクラ
スター等の発生源に関して徹底的に消毒する。この際,要すれば消毒の専
門会社に委託すること。
(5)収容施設においてクラスター等が発生した場合の対応
○ 収容施設においてクラスター等が発生し,被収容者に感染者が発生し
た場合の対応については,第4編を参照すること。
8 マニュアルの見直し
○ マニュアルに対する疑義,内容見直しの必要が生じた場合には,遅滞な
く上司に報告すること。
23
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第1編 総論
○ 法務省基本方針の見直しがあった場合は,直ちに基本方針の変更内容に
応じて本マニュアルを見直すこととする。
24
防護服着用手順
1.事前準備(1)
2.事前準備(2)
3.手袋,ソックスの着用
4.防護服の着用
○ 自分のサイズを選ぶ
○ 健康状態を確認する
○ 水分補給,トイレ
○ 鋭利なものを外す(腕時計,指輪,ヘアピン)
○ 爪を切る,ひげをそる,頭髪をまとめる
○ 眼鏡をテープ固定する。
○ 汗を吸い取り,動きやすい服装にする。
防護衣,シューズカバーに破損,不具合がない
か点検する。
ゴーグルはゴムの長さを調節し,曇り止め剤を
塗布する。
インナー・アウター手袋はピンホールチェック
を行う。
セット入り組品
□防護衣 □ゴーグル □N95マスク
□インナー手袋 □アウター手袋
□シューズカバー
※必要に応じて □ヘアキャップ(前髪が長い
場合)□吸汗バンド □おむつ(長時間作業の
場合)を準備する
インナー手袋(ラテックス製)をはめます。
袖口から覆うように装着します。
ソックスはズボンの上に被せてはきます。
両足,両腕を通し,胸元までファスナーを上げ
ます。テープは止めません。
ピンホールチェック
25
5.シューズカバーの着用
6.マスク,ゴーグルの装着
7.防護服のフードをかぶる
8.アウターの手袋を装着
9.完了
隙間がないか,動いてもずれないかを確認しま
す。
防護服のすその上にくるように深くはめます。
靴を履き,シューズカバーを装着します。
シューズカバーは防護服のすそを覆い,滑り止
めが足底の中央に来るようにし,ひもを足の甲
で結びます。
マスクはひだをしっかり開き,隙間のないよう
に装着します。
息を吸い,マスクが引きつけられるか,息を吐
き,漏れがないか確認します。
フードを被り,皮膚の暴露,髪の毛が出ていな
いか確認します。
あごの下までファスナーをしっかり上げます。
ファスナーカバーを口元まで貼り付けます。
マスクがはみ出ないか確認し,マスクとスーツ
の縁をあわせるようにします。
26
防護服脱衣手順
1.事前準備(1)
2.事前準備(2)
3.アウター手袋を外す
4.防護服を脱ぐ(1)
ポイント
○ 汚染部位(外側,正面,接触部位)→不潔区域
○ 清潔部位(内側,中衣部分)   →清潔区域
○ 一動作ごとに手指を消毒する。
○ 二人一組で脱衣する。
シューズカバー,アウター手袋の消毒を行い,
シューズカバーのひもを解きます。
4-1.粘着テープは再付着しないように折り返
し,前ファスナーを一番下まで下ろします。
 皮膚や毛髪に触れないよう,フードを外しま
す。
4-2.介助者の手を借りて肩から脱ぎます。中表
にして丸めながら脱ぎます。
※腕を交差させるとインナーにウイルスが着す
る可能性があります。
片手の手袋を表裏逆になるようの外します。
手袋の内側に触れないように注意します。
裏返った手袋の内側で,もう片方の手袋も表裏
逆になるように外します。
手袋は汚染度が高いため,「パチン」と音を立
てないように,注意して外します。
27
5.防護服を脱ぐ(2)
6.ゴーグルを外す
7.マスクを外す
8.インナーの手袋を外す
9.完了
マスクの表面に手を触れないようにあごひもを
つかんで外します。
衣類に外側の面が触れないように注意し,後頭
部ゴムバンドを引っ張り上げはずします。
表側を消毒した後,アウター手袋と同様の方法
で,表裏逆となるように外します。
5-1.腰まで脱いだら清潔区域の椅子に座りま
す。
5-2.スーツ・シューズカバーを脱ぎ,清潔区域
へ出ます。
※脱いだら不潔区域には出ません。
※インナー手袋は外しません。
28
※症状が強い場合には感染者と同様に
濃厚接触疑い者を特定。
陰性判明
及び
経過観察
陰性判明及び経過観察
保健所の健康観察終了
判断まで在宅勤務継続
健康状態に問題なければ、
順次在宅勤務を解除
感染者
全快する
まで
出勤停止
職員等に感染者が発生した場合の感染拡大防止対策
※濃厚接触疑い職員
は,感染者等との距
離,時間,飛沫暴露,
COCOAの結果などか
ら幅広に特定。
陰性判明及び経過観察
通常勤務(職場復帰)
自覚症状
及び
同居家族等の
感染の申告
濃厚接触
疑い職員
濃厚接触者
保健所等と相談の上、再発症、
二次汚染防止の観点から適切
に出勤可否を判断
感染者発生
保健所等と相談の上、適切に出勤可否を判断
・保健所のトリアージ
・PCR検査の受検
数日から10日程度
自宅待機の上、経過
観察。
体調の安定を確認し
出勤可否の判断。
感染疑い者
休暇又は
在宅勤務
不要不急の外
出等差し控え
陽性判明
感染者等と接触した後、
・14日間の自宅待機
・不要不急の外出の差し控え を指示
・公共交通機関の使用の差し控え
・PCR検査の受検
保健所のトリアージ
陽性判明
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第2編 各論(出入国港関連)
1 本編特有の留意点
多数の日本人及び外国人が出入(帰)国する出入国港においては,これら
出入(帰)国者と職員が直接に接する場所であり,新型コロナウイルス感染
症の感染防止に特に慎重な対応が求められ,ひとたび感染が発生すれば,感
染者だけでなく,多くの人の健康と出入国在留管理行政の遂行に重大な影響
を及ぼしかねない。
したがって,出入(帰)国者及び職員の双方について,新型コロナウイル
ス感染症の感染を防止することは極めて重要であり,出入国港を管轄する地
方出入国在留管理官署において,新型コロナウイルス感染症の感染者を発生
させないという決意の下,出入(帰)国者の安全確保と職員の感染防止に同
時に取り組まなければならない。
2 乗客・乗員に対する感染防止策
(1)身体的距離の確保
○ 審査場で待っている乗客・乗員に対して,密集・密接することのない
よう,一定の間隔(最低1メートル,可能な限り2メートル(以下,第2
編において同じ。))を置いて待機するよう職員又は受託業者(以下
「職員等」という。)が適切に案内すること。
○ 動線上の床に一定の間隔ごとにラインを引くなどし,間隔を空けて待
機すべきことが視覚的にも分かるようにすること。
○ 身体的距離を確保した上での審査場の収容可能人数を検証しておき,
その人員を超える場合の対応について,あらかじめ空港会社及び関係機
関と調整を行っておくこと。
30
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第2編 各論(出入国港関連)
(2)個人識別情報取得後の手指の消毒
○ 個人識別情報取得機器(バイオカート及び自動化ゲートを含む。)周
辺に必ず消毒液を配備すること。
○ 乗客・乗員に対し,個人識別情報取得後に手指の消毒を行うよう職員
等が案内を徹底すること。
(3)個人識別情報取得機器(バイオカート及び自動化ゲートを含
む。)の消毒
○ 航空機一便の審査終了時等,乗客の利用の合間の時間を活用し,指紋
採取部分等の消毒を実施すること。なお,審査機器の消毒に際して,水分
が多い場合には,故障の原因になり得るため,固く絞った状態で拭き取り
を行うことに留意すること。
3 感染症患者(感染の疑いのある者を含む。)へ
の対応
上陸拒否の対象となる特定地域から到着したか否かにかかわらず,上陸審
査時に発熱等の新型コロナウイルス感染が疑われる症状を訴える者について
は,次のとおり対応すること。
○ ブース担当職員は,直ちに事務室職員に連絡し,事務室職員により,他の
乗客等から離れた場所に移動させ,マスクを着用させること。
○ 事務室職員は,速やかに検疫所に連絡して当該者の身柄を引き渡し,対
応を委ねること。その上で,検疫所から新型コロナウイルス感染症と診断
されたかどうかの報告を受けること。
○ 事務室職員は,マスク,手袋,フェイスガード(又はゴーグル)に加
え,原則として防護服を着用すること。ただし,防護服を着用するいとま
がない場合には,当該者と間隔を取りながら接することとし,対応後は速や
31
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第2編 各論(出入国港関連)
かに手洗い等を行うほか,衣類を着替えるなどの適切な措置を講ずるこ
と。
4 出国待機(用)施設の感染防止策
(1)施設利用者の健康確認
ア 新規に入所する施設利用者への対応
○ 到着時にマスクを着用していない者には,必ずマスクを着用させる
こと。
○ 入所時に改めて検温を実施し,新型コロナウイルス感染が疑われる
症状の有無に係る確認を徹底すること。
○ 前記の症状が確認された場合は,応対する者は,マスク,手袋,フ
ェイスガード(又はゴーグル)に加え,原則として防護服を着用した
上で,当該施設利用者が他の施設利用者と接触しないように徹底する
こと。ただし,防護服を着用するいとまがない場合には,間隔を取り
ながら接するなどの対応をすること。
○ 職員は,施設利用者に前記の症状が確認された場合は,速やかに検
疫所に連絡して,その指示に従うこと。
○ 職員は,当該施設利用者を検疫所に引き渡す場合は,マスク,手
袋,フェイスガード(又はゴーグル)に加え,原則として防護服を着
用して対応し,検疫所から新型コロナウイルス感染症と診断されたか
どうかの報告を受けること。
イ 滞在中の施設利用者への対応
(ア)日々の健康確認
○ 施設利用者に対し,毎日定時に検温を実施し,発熱,呼吸器症
状,倦怠感等の新型コロナウイルス感染の疑いのある症状の有無に
係る確認を徹底すること。
32
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第2編 各論(出入国港関連)
(イ)新型コロナウイルス感染の疑いのある症状が確認された場合の対応
○ 前記の症状が確認された場合は,マスク,手袋,フェイスガード
(又はゴーグル)に加え,原則として防護服を着用した上で,当該
施設利用者が他の施設利用者と接触しないように徹底すること。た
だし,防護服を着用するいとまがない場合には,居室内に入れてと
どめおくなどして,間隔を取りながら接すること。
○ その場合は,相談センターに相談し,受診の必要がある場合は,
相談センターが指定する医療機関で受診させること。
○ 施設利用者に感染が判明した場合には,保健所の指導又は助言に
基づき消毒を実施することとし,それ以前には,原則として当該施
設利用者の居室に立ち入らないこと。
○ 特にトイレは,新型コロナウイルス感染の疑いのある症状が確認
された者専用の場所を予め指定し,使用の都度消毒する。
(ウ)医療機関での受診の留意事項
○ 施設利用者を病院へ移送する際に,当該施設利用者とそれ以外の
者との接触を極力最小化する動線をあらかじめ設定しておくこと。
○ 病院への移送に従事する職員は,マスク,手袋,フェイスガード
(又はゴーグル)に加え,防護服を着用すること。
○ 医療機関での院内感染を起こさないよう,事前に当該医療機関に
到着後の動線を確認すること。
(エ)本庁への報告・連絡
○ 新型コロナウイルスの感染が疑われる施設利用者を認知した場合
は,本庁に一報するとともに,その後の経過状況を連絡すること。
(2)居室の割り振り等
ア 居室の割り振り
○ 新規に入所する施設利用者のうち,直近2週間以内に新型コロナウ
イルス感染症に関する法5条1項14号の対象地域(上陸拒否対象地
33
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第2編 各論(出入国港関連)
域)に滞在歴がある者については,特段の事情(未成年で監護の必要
がある者等)がない限り,単独で居室を利用させること。
○ その他の施設利用者については,未発症感染者である可能性も想定
し,施設利用者の実員や居室数を踏まえ,可能な範囲で,単独で居室
を利用させること。
イ 身体的距離の確保
○ 閉鎖空間においては,一定の環境下であれば,咳やくしゃみ等の症
状がない場合でも感染を拡大させるリスクがあるため,施設の実状を
踏まえつつ,施設利用者の身体的距離を確保すること。
○ その場合は,逃走防止の観点に留意しつつ,施設内の換気やHEP
Aフィルタ付空気清浄機の配備等により,「三つの密」という3条件
ができる限り同時に重ならないよう徹底して,新規に入所する施設利
用者を通じた施設内における感染発生の防止に最大限の注意を払うこ
と。
ウ 居室が不足する場合における関係機関との調整等
○ 前記の居室の運用や居室の消毒等のために,居室が不足するおそれ
がある場合は,各空港を管轄する地方出入国在留管理官署において,
逃走防止の観点に留意しつつ,空港ビル内の適宜の場所を出国待機の
場所として利用することについて関係機関と調整しておくこと。
○ 居室が不足する場合など,感染発生の防止の観点から出国待機
(用)施設以外の施設を利用することが望ましい場合は,ホテル等の
宿泊施設又は前記の関係機関と調整した場所にとどめおくこと。
(3)施設に出入りする者の手指消毒等
○ 施設内には,消毒液を配備し,出国待機(用)施設に出入りする者
に,手指の消毒を徹底させるとともに,施設内では必ずマスクを着用さ
せること。
34
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第2編 各論(出入国港関連)
(4)物品共用の禁止
○ 施設利用者間での物品の共用はさせないこと。
(5)施設利用者に対する周知
○ 出国待機(用)施設を管理する地方出入国在留官署は,施設利用者に
対して,以下の内容を,施設内における掲示等の方法により,周知して
おくこと。
・ 新型コロナウイルス感染症の症状について
・ 当該症状が発症した場合の対応(直ちに申出させる)について
・ 感染症対策(手洗い・手指の消毒の励行,咳エチケット,他人との
適切な距離の確保)について
○ 当該周知に当たっては,日本語のみならず,各空港の利用状況に応じ
て可能な限り多言語化(やさしい日本語を含む。)し,周知を図るこ
と。
5 受託業者等による感染防止対策の実施
○ 出入国審査の補助業務や出国待機(用)施設の警備業務を受託した業者
にも本マニュアルへの理解及びその実施を徹底させ,適切に実施している
か確認するとともに,適時,必要な報告をさせること。
○ 受託業者には,警備員に出国待機(用)施設内を執務区域と施設利用者
が利用する居住区域を明確に分けさせ,執務区域は清潔区域とし,清潔区
域には,汚染した物品は持ち込ませないこと。
○ 上陸を拒否された者の送還業務を負う運送業者にも本マニュアルに準じ
た対応をとらせるよう徹底すること。
35
第3編 各論(在留申請窓口関連)
1 本編特有の留意点
地方出入国在留管理官署の在留申請窓口は,多くの申請人やその関係者が
訪れるとともに,これら申請人等と職員が直接に接する場所であり,ひとた
び新型コロナウイルス感染症の感染が発生すれば,感染者だけでなく,多く
の人の健康と出入国在留管理行政の遂行に重大な影響を及ぼしかねない。
したがって,来庁者及び職員の双方について,新型コロナウイルス感染症
の感染を防止することは極めて重要であり,在留申請窓口において,新型コ
ロナウイルス感染症の感染者を「一人も出さない」という強い決意の下,来
庁者の安全確保と職員の感染防止に同時に取り組まなくてはならない。
2 申請人に対する感染防止策
(1)庁舎内外での密集防止の徹底
ア 庁舎への入場制限・身体的距離の確保
○ 申請受付・待合室においては,「三つの密」が同時に重なる可能性
が高いため,混雑する状況が見込まれる場合は,当庁施設や待合室等
の入口において整理券(参考:別紙東京出入国在留管理局の整理券の
例)を配付するなどして入場制限を行い,庁舎外での待機を求めるこ
と。
○ 雨天時に庁舎外で待機する場合は,可能な限り,屋根等がある場所
に動線を確保するなどして来庁者への配慮を行うこと。
○ 庁舎外において並んで待機する場合には,待機者が密接する状況を
防止するため,動線上に一定の間隔(目安として2メートル(以下,
36
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第3編 各論(在留申請窓口関連)
第3編において同じ。))ごとにラインを引くなどし,間隔を空けて
待機すべきことが視覚的にも分かるようにすること。
イ 庁舎内での身体的距離の確保
○ 閉鎖空間において,近距離で多くの人と会話するなどの一定の環境
下においては,感染を拡大させるリスクがあるため,申請受付・待合
室で待っている申請人等に対して,密集・密接することのないよう,
一定の間隔を置いて待機するよう適切に案内すること。
○ 並んで待機する申請人等に対しては,動線上の床に一定の間隔ごと
にラインを引く,椅子に座り待機する申請人等に対しては,一席おき
に×印を表示するなどし,間隔を空けて座るべきことが視覚的にも分
かるようにすること。
(2)アルコール消毒・体温検査の実施
○ 庁舎内外の適切な場所に必ず消毒液を配備し,申請人が当庁施設に入
場する際や職員に書類を提出するなどした際には,手指の消毒を行うよ
う案内を徹底すること。
○ 庁舎入口や窓口等において,非接触型の検温器やサーモグラフィによ
る体温検査を実施すること。ただし,各種機器の調達に時間を要するな
どの事情により,速やかな実施が困難である場合には,準備が整うまで
の期間においては,発熱等の症状を自覚している来庁者の立入り自粛を
促す掲示等で対応する。
○ 発熱等の新型コロナウイルス感染症が疑われる者がある場合は,後記
6のとおり対応すること。
3 職員の感染防止策
本邦在留中の外国人等が在留諸申請のために来庁し,混雑するため,特に
高い意識をもって徹底すべき点は以下のとおり。
37
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第3編 各論(在留申請窓口関連)
(1)申請窓口
ア アクリル板等の飛沫防止設備の活用
○ 申請人等との会話や書類の受渡しに当たっては,飛沫を浴びること
のないよう着席するなどして対応すること。
○ 飛沫防止設備の高さ及び幅を超えて会話や書類の受渡しを行う必要
がある場合はフェイスガード(又はゴーグル)を着用すること。
○ 申請人等の身長又は施設の構造により,アクリル板等の下部の書類
等の受け渡し口から飛沫を浴びる可能性があるときは,書類の受渡し
をアクリル板の左右の隙間から行うなど柔軟に対応し,申請人等の正
面で飛沫を浴びないよう配慮すること。
イ 手指の消毒
○ 申請受付・証印発行時等には,申請人等の旅券や提出書類等に触れ
ることが必須であることから,各人の審査が終了する毎に手指の消毒
を徹底すること。
○ 手袋をしている場合であっても,手袋の上から消毒を行うこと。
(2)面接室等(退去強制手続,難民認定手続のために使用する場
合を含む。)
○ 在留諸申請の不許可の説明等を面接室等の個室において行う場合につ
いても,(1)に準じて対応すること。
○ 可能な限り換気可能な部屋を用いた上で,申請人等と一定の距離をと
ることとし,通訳人等についてもマスクの着用を徹底させること。
○ 施設の構造上,ドアや窓の開閉による換気が困難な場合には,HEP
Aフィルタ付空気清浄機を設置するなどの対策を講ずること。
38
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第3編 各論(在留申請窓口関連)
4 庁舎施設・設備・器具等の消毒
○ 職員及び申請人等の感染を防止する観点から,申請人等が使用する部
屋,トイレ及び室内の椅子・机並びに申請書,筆記具等,感染源となるお
それがあると判断される設備・器具等は,その都度,適宜消毒すること。
5 広報対応
(1)在留外国人への周知
○ 感染拡大防止のための混雑緩和を目的として,在留申請等に関する特
例的な措置を講じる場合には,当該措置を講じていることについて,や
さしい日本語及び可能な限り多言語で周知を行うこと。
○ 職員が感染防止のためフェイスガードを着用するなどの対応をとって
いること,また,申請人等にも感染防止のための対応(密集防止やアル
コール消毒,検温検査等)をお願いしていることを併せて周知するこ
と。
(2)来庁者への周知
○ 前記(1)について,公共交通機関に協力を求め,官署最寄りの鉄道
駅の改札やバス停において貼り紙等により周知すること。
○ 庁舎付近では,申請人等の来庁者に対し,貼り紙,又は職員による声
掛けや案内紙の配付等により周知を行うこと。
○ 貼り紙や案内紙は,在留諸申請に係る必要な情報や相談窓口の情報に
ついて,やさしい日本語及び可能な限り多言語で記載し,又はそうした
情報を掲載したHPにリンクするQRコードを掲載すること。
○ 入場制限等を行う場合は,前記の場所において,庁舎の入場制限の状
況及び入館案内の見込み時間等を来庁しようとする者が認識できるよう
に,掲示物を貼る,案内を多言語で掲載したHPにリンクするQRコー
ドを掲載した配布物等により混雑状況の案内を行うこと。
39
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第3編 各論(在留申請窓口関連)
(3)ホームページ,SNS,コミュニティ雑誌を活用した周知
○ 速やかに法務省ホームページ,出入国在留管理庁ホームページへの掲
載による周知を行うこと。
○ SNS,コミュニティ雑誌への掲載等の広報を実施するとともに,報
道機関の取材への協力や放送画面でやさしい日本語等やQRコードを活
用した案内について協力を得るなどの手段を活用すること。
○ 多くの在留外国人に伝達できるよう,やさしい日本語及び可能な限り
多言語で幅広く広報すること。
(4)関係機関等への周知
○ 分野別の効果的な広報として,当庁の業務に関係する関係省庁,外国
人技能実習機構,日本行政書士会連合会,日本弁護士連合会,地方公共
団体,地域国際化協会などの関係機関,内容に応じて,経済団体,業界
団体,教育機関,駐日大使館・領事館等に対して,周知を依頼するこ
と。
○ 来庁に至るまでに,外国人が自治体や地域国際化協会が設置する多言
語相談窓口で適切な助言を得られるよう,関連する多言語相談窓口の周
知を図るとともに,対応する相談員が適切な対応をとれるよう対応マニ
ュアル等の充実を図ること。
(5)オンライン申請に係る積極的な周知
○ オンライン申請は,来庁者数の減少に直接つながり,感染拡大防止に
資するため,前記(3)の広報に加え,電話での問合せや来庁している
申請人・受入れ機関の職員等に対して案内するなど,積極的な活用を促
すよう周知に努めること。
40
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第3編 各論(在留申請窓口関連)
6 感染の疑いのある来庁者への対応
○ 対応する職員は,直ちに事務室職員に連絡し,事務室職員により,他の
来庁者から離れた場所に移動させ,マスクを着用させること。
○ 発熱,呼吸器症状,倦怠感等の新型コロナウイルス感染が疑われる症状
の来庁者については,身分事項や希望する申請を確認した上で,各自治体
が運営している新型コロナウイルス感染症の相談窓口又は最寄りの保健所
に状況に応じて連絡して,その案内に従って適切に対応し,速やかに退庁
させること。また,当該来庁者について,退庁後に外国語での対応が必要
であると思われる場合は,自治体や地域国際化協会が設置する多言語相談
窓口を案内すること。
○ 感染の疑いのある来庁者に直ちに移動できない事情があり,庁舎内に留
まる場合には,可能な限り窓のある個室に移動させるなどし,他の申請人
と接触しないよう配慮して待機させること。
この場合において,当該来庁者の体調が回復したときには,身分事項や
希望する申請を確認した上で,各自治体が運営している新型コロナウイル
ス感染症の相談窓口又は最寄りの保健所に状況に応じて連絡して,その案
内に従って適切に対応し,速やかに退庁させること。また,当該来庁者に
ついて,退庁後に外国語での対応が必要であると思われる場合は,自治体
や地域国際化協会が設置する多言語相談窓口を案内すること。なお,当該
来庁者の体調が回復せず,移動することができない場合には,救急隊の出
動要請を行い,医療機関へ搬送するための対応をとること。
○ 対応する職員は,対応前に,マスク,手袋,フェイスガード(又はゴー
グル)に加え,原則として防護服を着用すること。ただし,防護服を着用
するいとまがない場合には,当該者と間隔を取りながら接することとし,
対応後は速やかに手洗い等を行うほか,衣類を着替えるなどの適切な措置
を講ずること。
41
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第3編 各論(在留申請窓口関連)
7 受託業者による感染防止対策の実施
○ 在留申請の受付業務や在留手続等に関する相談業務を受託した業者にも
本マニュアルへの理解及びその実施を徹底させ,適切に実施しているか確
認するとともに,適時,必要な報告をさせること。
42
Tokyo Regional immigration Service Bureau.
Inspection Coordination Department
B Counter(★)
We currently control the number of applicants waiting in line for pre-check at B
counter every 30 minutes ,to prevent spread of infection of Coronavirus (COVID19).Please come to B counter (★) at the following time.

あたら
しいコロナウイルスの病気
びょうき
が,日本
にほん
で広
ひろ
がらないようにするために,2階
かい
にある★
マークのあるカウンター(Bカウンター)に並
なら
ぶ人
ひと
の数
かず
を時間
じかん
ごとに決

めています。
下に書いてある時間になったら,2階にある★マークのカウンター(Bカウンター)に
した か じかん かい
来てください。

東京
とうきょう
出入
しゅつにゅう

こ く
在留
ざいりゅう
管理
か ん り

きょく
審査
し ん さ
管理
か ん り
部門
ぶ も ん
8:30 (1)
8:30 (1)
Bカウンター(★)
43
第4編 各論(入管収容施設関連)
1 本編特有の留意点
○ 入管収容施設は,閉鎖空間であり,ひとたび新型コロナウイルス感染症
の感染が発生した場合,感染拡大の危険性が特に大きいことから,職員及び
被収容者の感染防止を徹底して行う必要がある。
○ 新型コロナウイルスは施設内で自然発生することはないのであるから,
次の点の徹底が必要である。
① 外部からのウイルスの流入,すなわち収容施設の外から中に立ち入る
職員,業者,新規入所者,面会人及び差入れ物品等を通じた飛沫感染又
は接触感染による感染発生を防止するための徹底した方策を講ずること
② 万が一職員又は被収容者に感染が発生した場合においては,二次感染
を徹底的に防止し,感染発生の影響を最小限に抑えるための方策を講ず
ること
○ 本編は,専門家の助言を得てそのような方策をまとめたものであり,そ
の実施により,職員,被収容者及びその他の収容施設に関わる全ての人を
感染から守ることを目的とするものである。
○ なお,本編において「職員」とは,基本的には,被収容者の処遇に携わ
る職員(処遇部門等の職員)を念頭に置いている。
ただし,処遇以外の部門も含め,収容区に立ち入る全ての職員に関わる
内容もあることから,収容施設や被収容者に関わる業務に携わる全ての職
員(警備員など受託業者職員を含む。)は,本編の内容を踏まえて当該業
務を遂行すること。
44
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
2 感染防止のための基礎的対処及び感染者発生の
場合に備えた準備等
(1)被収容者の感染防止
○ 被収容者に対しては,以下の内容を,収容施設内における掲示等の方
法により,周知しておくこと。特に,被収容者の心情が不安定になるこ
とが考えられるので,関連事項や状況について丁寧な説明に努めるこ
と。
・ 新型コロナウイルス感染症の症状について
・ 当該症状が発症した場合の対応(直ちに申し出させる)について
・ 感染症対策(手洗い・手指消毒の励行,咳エチケット,他人との適
切な距離の確保)について
○ 被収容者に対しては,平素から収容施設内でのマスクの着用が感染防
止に有益である旨を教示すること。
○ 被収容者に対しマスク着用を積極的に勧奨することにより,被収容者
も常にマスクを着用して職員や他の被収容者と接し,互いに施設内にお
ける感染を防止するという対処の定着を図ること。
○ 手洗い・手指消毒や咳エチケットについても,処遇上随時の機会を捉
えて,収容施設内の掲示物を利用するなどしながら,被収容者の健康維
持を目的とするものであることについて,ねばり強く丁寧に勧奨,指導
を行い,定着を図ること。
(2)関係機関との連携の確保
○ 各施設の管轄保健所や最寄りの感染症指定医療機関との間で,日頃か
ら連絡を密にしておくとともに,被収容者に感染者が発生した場合の対
応(隔離先及びPCR検査員の派遣依頼など)について,あらかじめ可
能な限り調整を行っておくこと。
○ 合同庁舎内に収容施設がある官署については,感染者等が発生した場
合に備え,あらかじめ庁舎管理者に提供する情報について協議を行うな
45
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
ど,収容施設以外への感染拡大の防止のため,必要な準備をしておくこ
と。
(3)密集等の回避及び収容余力の確保
○ 各収容施設においては
・ 施設内における密集,密接等の状態をできる限り避けることが望ま
しいこと
・ 航空機の運休が相次ぎ,一部の国への送還が不可能ないし事実上困
難となっていること
を踏まえ,当該施設の収容状況やその推移の見通しに特に留意し,収容
施設内で被収容者が相互に適切な距離を確保しながら起居することが可
能となるよう配慮するとともに,感染者等が発生した場合において,そ
の分離収容等を行うための収容余力を確保しておくこと。
○ そのための方法として,次のような方策を用いること。
① 現下の状況を踏まえ,摘発の手法等について,関係部門等の十分な
連携の下で適切に検討すること。
② 他機関から身柄の引渡しを受けるに当たっては,相手方機関と十分
に連絡をとり,事案の内容や本人の健康状態等について情報を収集し
た上で,適切な対応をとること。
③ 特に仮放免を行うことが適当でないと認められる場合(明らかに感
染している場合若しくは感染の疑いがあると判断される場合を含
む。)を除き,仮放免を積極的に活用すること。
○ 収容余力の確保は原則として自庁の努力で行うこととし,その上で収
容余力の確保のために感染の疑いがない被収容者を他の収容施設に移収
する必要が生じた場合は,移送時の車内換気や被収容者のマスク着用,
職員の適切な感染防止用品の着用など,感染防止対策を確実に執った上
で行うこと。
なお,都道府県をまたぐ移動等の外出自粛要請を伴う緊急事態宣言が
発せられた場合は,移収は真に必要な場合に限定すること。
46
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
(4)居室及び動線の確保
○ あらかじめ,感染者等が発生した場合(入所手続で新規入所者に発熱
が判明するなど分離収容が必要な事態が発生した場合を含む。)におい
てこれを収容すべき居室(空き収容区又は休養区等が想定される。)
や,この場合において被収容者又は職員が庁舎内を移動するときの動線
等(後記4(4)及び(5)参照)の検討を行っておくこと。
○ その際は,各庁の医師や,本庁を通じてタスクフォースの専門家に照
会する等,適切な専門家等の助言を得て,感染者等とそれ以外の者との
接触が起きない居室及び動線を設定するよう十分な考慮を行うこと。
○ 居室の設定に当たっては,畳の部屋については消毒が困難であるとの
問題があることに留意すること。
○ 動線の設定はゾーニング(感染のおそれの観点からの不潔区域と清潔
区域とを区別した上で,前者への立入りを厳格に制限する措置)に基づ
いて行われるものであるところ,ゾーニングは,以下の基本的な考え方
に従って実施されることに留意しつつ,当該施設の構造その他の実情に
照らした最善の方法について助言を得ること。
・ ゾーニングは誰が見ても行動しても一点の疑義も生じさせないよ
う,可能な限り以下の①~④を原則とする物理的な手段を用いて区域
を統制区分すること。
① 所在地の異なる施設による区分
② 同一敷地内では建物による区分
③ 同一建物内では階層,部屋による区分(この際,動線が交わるこ
とのないように区分する。)
④ 同一階層内では,仕切り板,仕切りロープ,部屋の指定(固定)
による区分
・ ゾーニングの統制運営に当たっては,以下の点を遵守すること。
① 不潔区域から清潔区域に入る場合,汚染物質及び汚染が疑われる
物は持ち込まないこととし,持ち込まざるを得ない場合には,十分
な消毒を実施すること。
47
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
② 不潔区域から清潔区域に入る場所に統制監視員若しくは監視カメ
ラを配置すること。
③ 不潔区域と清潔区域の境界部に着替え,消毒(除染)室を設ける
こと。
④ 不潔区域から清潔区域に向かって流れる空調を使用しないことと
し,換気の際にも,空気の流れに配意すること。
・ ゾーニングに基づき,「清潔区域」のトイレを感染者等には使用さ
せないよう統制して使用すること。
・ いったんされたゾーニングは原則変更しないこと。なお,やむを得
ず変更する場合は以下の点に留意することとし,全職員及び被収容者
に対して変更内容の周知を徹底すること。
① 変更は,周知が徹底されたことを確認した後実施すること。
② 従前の清潔区域を不潔区域にすることを基本に変更を行い,感染
防止の観点から不潔区域を清潔区域に変更することは,原則として
しないこと。
③ 動線を実際に確認の上,清潔区域と不潔区域とが交錯しないよう
配意すること。
(5)居室の消毒や連行等に必要な物品等の確保等
○ 感染者等が発生した場合は,被収容者処遇規則第32条の規定に基づ
き,居室の消毒等必要な措置を講じなければならないことから,あらか
じめ消毒薬や防護服等を確保しておくこと。
○ なお,防護服等の調達や確保に当たっては,必要に応じ,本庁におい
て関係機関への協力を求めるとともに,本庁において調達できる場合に
は,その旨を関係する各官署に連絡すること。
○ また,感染者等である被収容者を庁舎内で移動させ,又は庁舎外に連
行する場合に備え,陰圧式の車椅子型のアイソレーター,専用車両や職
員の装備など必要な物品等の確保を行っておくこと。
48
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
(6)感染防止用品の着用区分及び着脱方法の徹底
○ 職員は,感染防止のため,次ページの表に示す各場面において,○を
付したマスク等の感染防止用品を必ず着用すること。
○ 防護服については,第1編3(6)に記載の適切な着脱方法に係る訓
練を十分行った上,実際の着脱の場面においてこれを適切に履践するこ
と。
49
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
用品
場面
マスク
フェイスガード
(又はゴーグル)
手袋 防護服
①下記各場面以外の場面 ○ - - -
②面会人と接触する場面 ○ ○ ○ -
③被収容者と接する場面
(④~⑦を除く。) ○ ○ - -
④感染者等以外の新規入所
者と接触する場面
○ ○ ○ -
⑤感染の疑いのある者と接
触する場面 ○ ○ ○ ○
⑥感染者と接触する場面 ○ ○ ○ ○
⑦差入れ物品を扱う場面 ○ ○ ○ -
⑧上記⑤及び⑥の者の洗濯
物若しくは使用済み食器
類を取り扱う場面又は感
染者等が使用した居室を
清掃・消毒する場面
○ - ○ ○
(7)職員相互及び被収容者との関係における濃厚接触の回避
○ 職員は,平素から他の職員及び被収容者との接触を必要最小限にとど
めるとともに,接触をする際には,マスクの着用や適切な距離の確保な
ど,可能な限り他の職員又は被収容者との関係において濃厚接触者とな
らないような対応を徹底すること。
○ 不特定多数の者が触れる可能性のある,ドアノブ,電気のボタン等に
ついて,原則として1日2回以上,アルコール等での消毒を徹底するほ
か,トイレ等の床に感染源が生じやすい施設の出口には消毒用のマット
を配置するなどの対応をすること。
50
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
○ 施設内の各室の換気を最大限励行し,感染が生じにくいようにするこ
と。各施設のドアについては開閉の要否を適切に判断し,可能な場合は
開放すること。
○ 職員がPCR検査を受検した場合,同職員の結果が陽性である可能性
を念頭に置き,直ちに同職員と接触した可能性のある職員(受検者が発
症した日の2日前以降か,無症状の場合,検体採取日の2日前以降)を
幅広に特定し,特に濃厚接触疑い職員に対して自宅待機を指示するなど
して感染拡大防止に努めること。
(8)収容区内に立ち入る場合の感染防止策の徹底
○ 収容区内に立ち入る者については,職員であるかそれ以外の者である
かを問わず,検温及び体調に関する質問による健康状態の確認を行うこ
と。
○ 前記の検温・確認の結果,発熱,呼吸器症状,倦怠感等の新型コロナ
ウイルス感染が疑われる症状がある場合は収容区内への立入りを認めな
いなど健康管理を徹底すること。
○ 収容区内へ立ち入る場合は必ずマスクを着用し,立入りの前に手洗い
又は手指の消毒を行うなど,収容区内に立ち入る全ての者が感染防止の
ための措置を徹底すること。
(9)新規入所者への対応
○ 収容施設における感染防止・感染拡大防止を図る上では,既に施設外
で感染をしている可能性がある新規入所者を通じた感染を徹底的に防止
することが決定的に重要である。
○ 新規入所に係る事前の準備・検討に当たっては,当該新規入所者を取
り扱っていた機関・部門から,事案内容や対象者の健康状態(基礎疾患
を含む。以下同じ。)等に関し,十分な情報を収集しておくこと。
○ 身柄の引継ぎ等を受けた場合は,速やかに検温を行い,健康状態を聴
取するなどの健康確認を行い,新型コロナウイルス感染が疑われる症状
が見られるか等を検討の上,その結果を踏まえて適切な対応を決定する
51
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
こと(健康確認等の結果,感染が疑われる者を収容する場合は,後記3
によるものとすること。)。
○ 新規入所者に対しては,健康確認等の結果,感染を疑うべき事実が見
当たらないとしても,これが無症状ないし未発症の感染者である可能性
を否定することができないことに鑑み,常にマスクを着用させるととも
に,入所後2週間程度,他の被収容者と接触しない居室への収容,ある
いは新規入所者専用の収容区への収容などの適切な対応を行うこと。

○ 新規入所者が持ち込む物品については,当該物品にウイルスが残留し
ている可能性が否定できないことから,原則,手紙等の紙面は2日間程
度,他の物品等は3日間程度の分離保管を行うこと。
(10)診療室及び外部医療機関における受診
○ 診療室においては,医師と被収容者との間に透明のビニールシートな
どの遮蔽物を配置し,飛沫感染が起きないよう留意すること。また,当
該遮蔽物については,被収容者を1人診療するごとに,消毒液を用いた
清拭を行うなど,適切な消毒を行うこと。
○ 外部医療機関を受診する場合は,病院に入る際の経路や,病院で求め
られる感染防止措置について,事前に当該医療機関と相談し,その指示
に従うこと。
○ 外部医療機関から帰庁後,収容施設の実情に応じて,当該被収容者を
帰室させる前に入浴させる又は他の被収容者と接触しない居室(あらか
じめ確保しておいた空き収容区又は休養区等)に移室するなど,可能な
範囲で対応可能な感染防止措置を行うこと。
(11)面会に関する対応
○ 緊急事態宣言が発せられた場合,感染防止のため,当分の間,原則と
して,領事官又は弁護士以外の者と被収容者との面会は実施せず,希望
がある場合,一定の時間・回数の範囲内で面会の実施に代わる電話通話
の機会を提供することとしているので,適切に対応すること。ただし,
本庁から別途指示があった場合は,その指示に従うこと。
52
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
○ 緊急事態宣言が発せられた場合,感染防止のため,当分の間,原則と
して,物品の授与に関しては郵送による受付けのみを認めること。ただ
し,本庁から別途指示があった場合は,その指示に従うこと。
なお,緊急事態宣言の有無にかかわらず,物品を受け付けた際は,当
該物品にウイルスが残留している可能性が否定できないことから,原
則,手紙等の紙面は2日間程度,他の物品等は3日間程度の分離保管を
行うこと。
○ 面会の申請の受付の際は,マスク,フェイスガード(又はゴーグ
ル),手袋を着用して対応すること。
○ 仮に被収容者との面会を許可することが相当と認められる場合であっ
ても,領事官又は弁護士との面会であるかそれ以外の者との面会である
かを問わず,面会の申請人に対しては,庁舎入口等で検温を行い,発熱
がある者については,面会を行わないようにすること(申請人が領事官
又は弁護士以外の者である場合は,原則として,面会を不許可とし,領
事官又は弁護士である場合も面会の日時を改めるよう求めること。)。
○ 面会の実施に当たっては,面会人と被収容者との間に仕切り板のない
面会室は使用しないこととし,仕切り板のある面会室を使用する際には
室内の通声口及び物品受渡口を塞ぐこと。
○ 面会人には面会開始前に必ずマスクの着用や手洗い又は手指の消毒を
させ,面会室を面会が終了するごとに消毒するなど,面会人から被収容
者への感染を極力防止するための措置を徹底すること。
○ 面会の開始前及び終了後に,面会人同士又は被収容者同士が長時間近
接した状態で待機することのないよう留意すること。
3 感染が疑われる被収容者への対応
(1)他の被収容者との接触回避及び医師による診察等
○ 発熱,呼吸器症状,倦怠感等の新型コロナウイルス感染が疑われる症
状を訴える被収容者が発生した場合には,以下の対応をとること。
53
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
① 当該被収容者については,必ずマスクを配付し着用させ,他の被収
容者と接触しない居室(あらかじめ確保しておいた空き収容区又は休
養区等)に収容した上で,速やかに医師の診察を受けさせること。
② また,当該被収容者と濃厚接触が疑われる他の被収容者について
も,感染拡大防止の観点から遅滞なく他の被収容者と接触しない居室
に移室し,保健所の確認が得られるまで収容すること。
③ これらの被収容者については,原則として,1日3回(朝,昼,
夜),検温を行うこととし,その結果を記録しておくこと。
(2)相談センター等への相談及び指定医療機関での受診等
○ 前記(1)の対応に加え,以下のいずれかの症状がある被収容者につ
いては,相談センター等に相談し,受診の必要がある場合は,相談セン
ター等が指定する医療機関で受診させること。
① 息苦しさ(呼吸困難),強いだるさ(倦怠感),高熱等の強い症状
のいずれかがある場合
② 重症化しやすい者(※)で,発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状
がある場合
※高齢者をはじめ,基礎疾患(糖尿病,心不全,呼吸器疾患(慢性閉
塞性肺疾患など)など)がある者や透析を受けている者,免疫抑制剤
や抗がん剤などを用いている者
③ 上記以外の者で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合(症
状が4日以上続く場合は必ず相談すること。症状には個人差があるの
で,強い症状と思う場合にはすぐに相談すること。解熱剤などを飲み
続けなければならない者も同様。)
○ これらは飽くまで目安であり,一律に適用するのではなく,医師の意
見を踏まえ,できる限り早期対応に向けた柔軟な対応をすること。
○ 相談センター等への相談によりその指定する医療機関での受診を要す
る被収容者については,感染者に準じて,少なくとも防護服等の着用に
よる対応を行うこと。医師に相談して必要と認められるときは,これよ
り早期から当該対応を行うことができるものとする。
54
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
(3)本庁への報告・連絡
○ 新型コロナウイルスの感染が疑われる被収容者を認知した場合は,本
庁に一報するとともに,その後の経過状況を連絡すること。
(4)開放処遇の中止
○ 感染者に準じて対応する被収容者が発生した場合,開放処遇を実施し
ている収容施設においては,感染拡大予防の観点から,直ちに開放処遇
を中止すること。
○ この中止措置は,当該被収容者が感染の疑いがなくなったとき,又は
当該被収容者が感染者であった場合において,専門家の助言の下に隔
離,消毒等の措置が執られ,更なる感染のおそれがなくなったと認めら
れるときまで継続すること。
○ 屋外の運動や入浴の実施等の被収容者の処遇に関しては,事前に専門
家に相談して策定した計画に基づき,適切に対応すること。
(5)共同室への復帰に際しての留意
○ 前記(1)により他の被収容者と接触しない居室に収容した被収容者
については,その後症状が治まったとしても,医師とも相談し,十分な
期間,推移を見定め,感染の疑いが否定できることとなった場合に,共
同室に復帰させること。
○ 復帰の際には,当該室の他の被収容者に適切な説明を行うなどして,
無用の疑念や紛議を生じないように留意すること。
55
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
4 職員又は被収容者に感染者が発生した場合の対

(1)感染者に係る対応
○ 職員に感染が判明した場合,当該職員については,医師又は保健所の
指示に従って,入院,自宅待機又は都道府県の用意する宿泊施設の利用
等の対応をとらせること。
○ 被収容者に感染者が発生した場合,当該被収容者については,医師又
は保健所等と連携しつつ,前記3の段階で開始されている他の被収容者
との接触防止を引き続き徹底した上で,医師又は保健所等に相談し,当
該患者の症状によっては入院させるなど,適切に対応すること。
○ 感染した被収容者を病院に連行する場合,連行する職員は感染防止用
具を確実に着用するとともに,感染した被収容者に対してもマスク及び
手袋を着用させること。
○ 感染した被収容者を病院に連行する職員は必要最小限とし,できる限
り,救急車を要請し,専門的知識を有する者により搬送を行うこと。
○ 職員か被収容者かを問わず,感染者の発生が判明したときは,直ち
に,本庁に連絡・報告を行うこと。
(2)感染者と接触する職員の限定及び防護
○ 感染者であることが判明した被収容者を他の被収容者と接触しない居
室に収容継続する場合,感染拡大防止の観点から,当該被収容者に接す
る職員を適切に限定するとともに,当該職員は防護服等を着用させ,二
次感染の防止を徹底すること。
(3)感染者と接触した可能性がある者に係る対応
○ 感染者と接触した可能性がある者(感染者が発症した日の2日前以降
に接触した者。なお,感染者が無症状病原体保有者である場合は,陽性
56
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
確定に係る検体採取日の2日前以降に接触した者)を直ちに特定するこ
と。
○ 当該接触者が職員である場合,直ちに健康観察のため14日間の自宅
等での待機を命じること。
○ 当該接触者が濃厚接触者に該当する被収容者である場合,直ちに他の
被収容者と接触しない場所に収容を行うこと。
○ 当該接触者が濃厚接触者に該当するかについては,前記第1編の6
(1)の濃厚接触者の定義に該当するかを把握した上で,相談センター
等に相談の上判断すること。
○ 濃厚接触者と判断された者に係る対応については,PCR検査実施の
要否等を含め,相談センター等に指示を仰ぐことを基本とするが,相談
センター等の濃厚接触者認定を待たずに,PCR検査を実施することに
ついても検討すること。
○ 濃厚接触者と判断された職員に対しては,PCR検査の結果が陰性で
あっても,感染した者との接触時点から14日間の自宅待機(在宅勤務
等)を指示する。また,当該期間中,朝夕2回検温し,発熱,咳,強い
だるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)等を発症した場合には,直ち
に上司等に報告するとともに,保健所等に問い合わせるよう指示するこ
と。
なお,当該期間経過後も,保健所の健康観察終了に係る判断があるま
では,在宅勤務等を継続させること。
○ 濃厚接触とは認められない職員であっても,感染した者と長時間,比
較的近距離で過ごしたと考えられる範囲内の職員については,既に感染
している可能性が否定できないため,感染拡大のリスクを最小限に抑え
る見地から,まずは幅広く自宅待機(在宅勤務等)とし,保健所等と連
携の上,同職員の勤務状況や感染した者との接触状況について詳細に把
握し,その結果を踏まえ,健康状態に問題がなければ,順次自宅待機
(在宅勤務等)を解除すること。
なお,濃厚接触とは認められないものの,感染した者と同一の収容区
域に収容していた被収容者又は長時間,比較的近距離で過ごしたと考え
57
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
られる範囲内の被収容者の場合は,既に感染している可能性が否定でき
ないため,PCR検査を実施して,感染拡大のリスクを下げること。
○ この一連の対応については,逐一,本庁と連絡をとりながら行うこ
と。
○ 仮放免等により出所してから日が浅い者について感染が判明した旨の
連絡があった場合も,以上に準じて対応すること。
(4)収容区の区別等
○ 被収容者に感染者が発生した場合には,当該被収容者を収容する収容
区(前記2(3)において確保した居室のある収容区とすることを基本
とする。)とそれ以外の収容区を明確に区別することを含め,前記2
(4)の基本的考え方に従って,適切なゾーニングを講ずること。
○ ゾーニングを実施する際は,本庁等に連絡の上,各庁の医師に相談
し,あるいは本庁を通じてタスクフォースの専門家に照会する等,適切
な専門家の助言を得ること。
○ 感染者が発生した収容区については,新規の入所を停止し,他の収容
区への移室(感染者又は濃厚接触者を移室する場合を除く。)も停止す
ること。
(5)動線管理の徹底
○ 動線はゾーニングを順守して決定し,感染者及び濃厚接触者とそれ以
外の者が接触しないように動線を厳格に管理すること。
(6)面会の原則中止
○ 感染者が発生した官署においては,前記2(11)により既に執ってい
る対応のいかんを問わず,感染拡大予防の観点から,当分の間,原則と
して領事官又は弁護士以外の者との面会は実施しないこととし,その旨
を被収容者や関係者に適宜の方法で周知すること。
○ 領事官及び弁護士等が面会を申し出た際は,当該状況を十分説明の
上,日時を改めるよう要請するなど,適切に対応すること。
58
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
(7)職員の補充
○ 職員の自宅待機等により収容業務に必要な職員数が確保できない場
合,職員補充計画に基づき,他の官署からの応援を求めること。
○ 必要に応じて,本庁においても官署間の職員の応援に関する調整等を
行うこととする。
(8)感染者が発生した場合の公表・周知
○ 被収容者又は職員に感染者が発生した場合,関係収容区の被収容者に
対して,発生の事実並びに既に行った対応及び今後の対応方針について
速やかに適切な説明を行うこと。
○ 被収容者又は職員に感染者が発生した事実の公表は,原則として当該
官署が実施すること。その際,当該感染者に係る以下の事項等について
説明が必要になることが見込まれるため,速やかに必要な事実関係の確
認を行うこと。
(被収容者の場合)
・ 年齢
・ 国籍
・ 他の被収容者,職員その他関係者との接触の有無
・ 診断に至った経緯
・ 感染経路
・ 消毒等の感染判明に伴って講じた措置
・ これまでの感染防止策
・ 今後の対応
(職員の場合)
・ 年齢
・ 従事する業務内容(被収容者,他の職員その他関係者,来訪者等
との接触の有無)
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入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
・ 診断に至った経緯
・ 感染経路
・ 消毒等の感染判明に伴って講じた措置
・ これまでの感染防止策
・ 今後の対応
○ 公表内容については,本庁に協議すること。
○ 在京大使館等から被収容者の感染状況について問合せがあった場合,
当該国の国籍の被収容者に係る病状等について適切に情報提供を行うこ
と。被収容者の症状が重篤な場合は,在京大使館等に対し,その旨を遅
滞なく通知すること。
(9)共同室への復帰に際しての留意
○ 感染した被収容者については,原則として,保健所等と相談の上,他
の被収容者への感染のおそれがないと認められた場合に,共同室に復帰
させることとする。
この判断に当たっては,厚生労働省が感染者の退院基準について,有
症状者は「発症日から10日間経過し,かつ,症状軽快後72時間経過
した場合」等と,無症状病原体保有者は,「検体採取日から10日間を
経過した場合」としていることや,さらに収容施設は閉鎖空間であり,
感染拡大の危険性が特に大きいことに鑑み,前述の期間を経過後,再度
PCR検査を実施し,陰性の結果を得た上で行うこと。
○ 復帰の際には,当該室の他の被収容者に適切な説明を行うなどして,
無用の疑念や紛議を生じないように留意すること。
5 被収容者の感染者が多数となった場合の対応
○ 感染者等の分離収容が増加し,収容余力が失われた場合は,分離収容や
共同室の収容の方法に必要な修正を加えるなどの対応が考えられるとこ
60
入管施設における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル 第4編(入管収容施設関連)
ろ,具体的な対応方針については,本庁に対し詳細に状況を報告し,協議
すること。
○ 各収容施設においては,上記報告・協議の際に速やかに必要な対応をと
ることができるよう,あらかじめ各施設の規模,医療体制等の実情に応じ
た対応方針を本庁と相談の上,定めておくこと。
以 上
61
– 1 –
法務省新型コロナウイルス感染症対策基本的対処方針
令和2年4月13日決定(令和3年1月21日改訂)
法務省新型コロナウイルス感染症対策本部
第1 現状及び目的
新型コロナウイルス感染症については,我が国における感染拡大の状況を
踏まえ,令和2年4月7日,新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発出さ
れ,同月16日にはその対象区域が全国に拡大された。その後,段階的に対
象区域の見直しが行われ,同年5月25日,全ての都道府県において緊急事
態宣言が解除された。同年7月から8月にかけて,再び全国的に感染が拡大し
た後,感染の新規報告数は減少に転じたものの,同年10月末以降,全国的
に感染の新規報告数が増加するとともに,医療提供体制がひっ迫する地域が
出てきたことから,令和3年1月7日以降,こうした地域を対象区域とする緊急
事態宣言が相次いで発出される状況に至った。
新型コロナウイルス感染症対策本部(以下「政府対策本部」という。)は,緊
急事態措置を実施すべき区域においては,社会経済活動を幅広く止めるので
はなく,感染リスクが高く感染拡大の主な起点となっている場面に効果的な対
策を徹底することとし,緊急事態措置を実施すべき区域以外の地域において
は,地域の感染状況等を踏まえながら感染拡大の防止と社会経済活動の維
持との持続的な両立を図っていくこととしている。また,感染拡大を予防する
「新しい生活様式」の定着等を促すとともに,感染の拡大が認められる場合に
は,政府が都道府県と連携しながら,速やかに強い感染対策等を講じるとして
いる。
こうした状況の中,国民生活に密接に関わる基本法を所管し,安心・安全な
社会を実現するという重要な責務を負っている法務省は,必要な業務を適切
に継続してその責務を果たすため,①感染予防策を引き続き実施することはも
とより,リスクを管理するとの意識に基づき,②職員が感染した場合の感染拡大
防止策,そして,③感染等により出勤できない職員が多数に及んだ場合であっ
ても,職員の健康及び生命を守りつつ,必要な業務を適切に継続する方策(業
務継続計画)を定め,感染事案等が発生した場合の迅速かつ適切な対応を
可能とする態勢を整えておく必要がある。
本基本方針は,本省局部課及び所管各庁が,それぞれの体制や業務の実
62
– 2 –
態に応じて,新型コロナウイルス感染症対策に係る対処方針を検討し策定する
際の指針となるよう,政府対策本部策定の「新型コロナウイルス感染症対策の
基本的対処方針」(令和2年3月28日(令和3年1月13日変更))(以下「政府
基本方針」という。)の内容を踏まえ,法務省としての基本的な方針を示すもの
である。
他方,政府基本方針では,緊急事態宣言の発出や解除は,国内での感染
及び医療提供体制・公衆衛生体制のひっ迫の状況を踏まえて総合的に判断
すること,緊急事態宣言の解除後の対策の緩和については段階的に行うことと
されていることから,本省局部課及び所管各庁において,地域の感染状況や
都道府県の要請等を踏まえた判断が求められることにも留意する必要がある。
なお,本基本方針については,感染状況の変化,政府基本方針の変更,感
染症や危機管理の専門家の意見等を踏まえ,必要な見直しを行っていく。
第2 実施体制
法務省においては,新型コロナウイルス感染症の発生に際して,必要な対策
を推進するため,「法務省新型コロナウイルス感染症対策本部」(以下「法務省
対策本部」という。)を設置し,省内の緊密な連携を確保するとともに,法務省
危機管理専門家会議を立ち上げ,法務省における必要な対策の実施に当た
り,専門家の知見を機動的に活用できる体制を構築した。
本省局部課及び所管各庁においては,本基本方針のほか,法務省対策本
部による指示等を踏まえ,それぞれの体制や業務の実情に応じた検討を行
い,必要な措置を講ずる。
本基本方針の内容を実効性を持って実現するためには,全職員が,本基本
方針の内容を踏まえて,法務省としての新型コロナウイルス感染症対策を共有
する必要がある。そこで,各組織においては,各職員に対し,本基本方針や各
組織が策定する新型コロナウイルス感染症対策の内容について情報提供し,
意思統一を図るよう努める。
また,本省局部課等においては,下記第3の4のとおり,感染防止を目的とし
たテレワーク勤務等を推進することにより,本省等に出勤する職員が減少する
こととなるが,所管各庁等からの問合せや相談等に対しては,テレワークの的
確な活用や連絡体制の構築等により,担当者や幹部職員が出勤していないこ
とを理由に対応を遅滞等させることなく,適切に対応する。
第3 感染防止対策
感染拡大防止及び法務省の業務継続のためには,職員一人一人が感染
63
– 3 –
防止対策を実践するほか,来庁者等に対しても可能な限り協力を要請するこ
とが必要である。
1 基本的対処の徹底
⑴ 職員による感染防止対策の徹底
政府基本方針でも述べられているように,一般的な状況における感
染経路の中心は,
○ 飛沫感染(感染者の飛沫(くしゃみ,咳,つば等)と一緒にウイルス
が放出され,他者がそのウイルスを口や鼻等から吸い込んで感染す
ること)
○ 接触感染(感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後,その手で周り
の物に触れることでその物にウイルスが付着し,他者がそれを触るこ
とでウイルスが手に付着し,さらにその手で口や鼻を触ることで粘膜
から感染すること)
であり,閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環
境下であれば,咳やくしゃみ等の症状がない場合でも感染を拡大させる
リスクがあるとされている。一方,人と人との距離を確保することにより,
大幅に感染リスクが下がるとされている。
各組織においては,このような新型コロナウイルス感染の経路等につ
いての注意喚起を継続して行い,各職員が,飛沫感染及び接触感染を
防止すべく,手洗い,手指のアルコール消毒,マスクの着用(なお,着
用しているマスクの表面にはウイルスが付着している可能性があることか
ら,マスク表面には触れないようにし,マスクを外す際にはゴムやひもを
つまんで外すよう注意する。)を含む咳エチケット(咳やくしゃみをする際
に,マスクやティッシュ,ハンカチ,袖・肘等を使って,口や鼻を押さえ
る),換気,ごみの適切な取扱い(鼻水等が付着したマスクやティッシ
ュ,食事に利用した使い捨ての食器等のごみにはウイルスが付着してい
る可能性があることから,職場のごみ箱に捨てられたごみを収集場所等
に捨てる際には,ごみに直接触れず,また,捨てた後には手を洗う。),
身体的距離の確保(最低1メートル,可能な限り2メートル)等の基礎的
な対処を日常的に実践するよう,引き続き働き掛けを行う(令和2年12
月7日付け法務省厚第207号法務省大臣官房厚生管理官通知「新型
コロナウイルス感染症の感染防止に向けた職場における対応について」
参照)。
また,職員が良好な体調を維持し,健康に勤務できるよう,ワークライ
64
– 4 –
フバランスの実現をさらに推進する。
さらに,いわゆる「三つの密」,すなわち①密閉空間(換気の悪い密閉
空間である),②密集場所(多くの人が密集している),③密接場面(互
いに手を伸ばせば届く距離での会話や発声が行われる)という3つの条
件のある場では感染を拡大させるリスクが高いと考えられており,また,
これ以外の場であっても,人混みや近距離での会話,特に大きな声を
出すことや歌うこと,激しい呼気や大きな声を伴う運動等についても感
染リスクがあることや,人と人との接触機会を減らすことで感染リスクを
低減できることが指摘されている。加えて,飲食を伴う懇親会等,大人
数や長時間に及ぶ飲食(特に飲酒を伴うもの),マスクなしでの会話,狭
い空間での共同生活,居場所の切り替わり(休憩・休息スペース,更衣
室,喫煙場所)といった場面でも感染が起きやすく,注意が必要であると
されている。
これらを踏まえ,政府基本方針では,「三つの密」の回避や基本的な
感染対策の継続など,感染拡大を予防する「新しい生活様式」(添付参
考資料1参照)の定着や,『感染リスクが高まる「5つの場面」』(添付参
考資料2参照)の回避を促すこと,「感染リスクを下げながら会食を楽し
む工夫」(添付参考資料3参照)を周知すること等が必要としている。
そこで,各職員に対し,「新しい生活様式」等の実践を呼び掛けるとと
もに,緊急事態措置の対象区域となった場合等には,国又は都道府県
からの要請等に基づき,不要不急の外出・移動等を控え,「三つの密」
のある状況を避けることなどを職員に徹底させる。
⑵ 窓口業務及び収容施設業務に携わる職員による徹底の重要性
感染防止対策については,当然ながら,感染リスクが高い職場,場面
においては,更なる徹底した対策が必要である。
法務局の窓口業務や出入国在留審査業務等の不特定多数の者と
の接触を要する業務(以下「窓口業務」という。)及び閉鎖空間に多数
の者を収容する矯正施設や出入国在留管理庁所管の収容施設におけ
る業務(以下「収容施設業務」という。)に従事する職員については,感
染リスクが他の職場に比べ高く,また,感染の発生による影響が深刻で
あることから,個々の職員に対し,特に徹底してこれらの基本的対処を
実施するよう,繰り返し意識付けを行う。
2 体調不良の職員への対応
65
– 5 –
これまでの知見によると,新型コロナウイルスに感染すると,発熱,呼吸器
症状が1週間前後続くことが多く,強いだるさ(倦怠感)や強い味覚・嗅覚障
害を訴える人が多いとされていることから,発熱や倦怠感等の風邪症状がみ
られる場合には,ちゅうちょすることなく上司等に申し出ることを全職員に周知
するとともに,上司等において,体調不良の職員に対しては,早退や休暇の
取得を勧奨し,又は在宅勤務を命じ,併せて外出を控えるよう指示すること
を徹底する。
特に,
○ 職員に,息苦しさ(呼吸困難),強いだるさ(倦怠感),高熱等の強い症
状のいずれかがある場合
○ 重症化しやすい高年齢職員や基礎疾患がある職員等で,発熱や咳等
の比較的軽い風邪の症状がある場合
○ 上記以外の職員で,発熱や咳等の比較的軽い風邪症状が続く場合
○ 妊娠中の職員で,発熱や咳等の比較的軽い風邪症状がある場合
には(以下,上記4点のいずれかに該当する職員を「感染疑い職員」とい
う。),当該感染疑い職員に,かかりつけ医等の身近な医療機関や受診・相
談センターへ速やかに相談させ,その指示に従うよう強く促す。
また,厚生労働省から,緊急の場合を除いて連絡なく医療機関に直接受
診することは控えること,医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか,
手洗いや咳エチケットを徹底すること,複数の医療機関の受診は控えること
などの呼び掛けが行われていることから,これらに従って行動するよう,注意
喚起する。
なお,職員に発熱等の風邪症状が見られることから勤務しないことがやむ
を得ないと認められる場合は,年次休暇や病気休暇に加え,令和2年3月1
日付け職職-104人事院事務総局職員福祉局長通知「新型コロナウイル
ス感染症拡大防止において出勤することが著しく困難であると認められる場
合の休暇の取扱いについて」に基づき,特別休暇の取得申請が可能である。
おって,令和2年3月18日付け法務省大臣官房厚生管理官補佐官事務
連絡「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するための職員健康管
理の基本方針に係る対応に関連する資料の送付について」(以下「厚生管
理官補佐官事務連絡」という。)により周知しているように,職員に医療機関
への受診を求めることについては,人事院規則10-4(職員の保健及び安
全保持)第21条等を根拠に行うことができ,職員が受診命令に従わない場
合,それを理由に懲戒処分をすることも一般的には可能と考えられている
66
– 6 –
(「新 公務員労働の理論と実務 Ⅺ」57頁)。
また,自宅待機させている当該感染疑い職員の体調については,適宜の
方法で,体調変化の状況,医療機関等への問合せ結果や受診結果等を把
握する。なお,感染疑い職員について,一度PCR検査で陰性と判定されて
も,再度の検査で陽性と判定された案件も報告されていることに留意する。
新型コロナウイルス感染症対策においては,部下の健康管理及び健康状
態の把握は,管理職の責務であるとの強い意識を持って臨むことが必要であ
り,その上で,初期対応が最重要であることを念頭に,職員が遠慮なく体調
不良を申告又は相談し,休暇を取得できる環境作りに努める。
3 感染防止のための職場環境及び物品の確保
職場が「三つの密」の状況になることを防ぐため,各組織においては,法令
を遵守した空調設備による常時換気(必要換気量一人あたり毎時30㎥)又
はこまめな換気(寒冷な場面では室温が下がらない範囲で常時窓開け等)
及び保湿(乾燥する場面では湿度40%以上を目安に加湿),職員同士の身
体的距離の確保に努める。
また,感染リスクが比較的高いとされているトイレ及び休憩スペースについ
ては,それぞれの場所に応じた必要な感染拡大予防策(トイレの蓋がある場
合は蓋を閉めて汚物を流すよう表示する,ハンドドライヤーや共通タオルの禁
止,休憩スペースの利用人数制限,対面での食事や会話の中止,入室前
後の手洗い等)を講じる。
さらに,接触感染の防止のため,日頃から,複数の者で共有する物品や,
複数の者が頻繁に触れると思料される設備・物品等の消毒を十分に行う。ク
ラスター事案の中には,こうした複数の者が頻繁に触れる設備・物品等を介
して感染が拡大した可能性が指摘されている事案もあることを踏まえ,特に,
職員が執務室内で共通して使用するリフレッシュコーナー(冷蔵庫の取っ
手,ポットのスイッチ,カップホルダー),コピー機、事務用品,ドアノブ,電気
のスイッチ,受話器,テレビリモコン,洗面所や給湯室の蛇口等は,消毒液を
用いた拭き取り作業をこまめに行うことを心掛ける。
各組織は,職場における感染防止対策を実施するため,マスクや手指消
毒液,飛沫防止のためのアクリル板等の感染防止用品の確保に努める。ま
た,収容施設等においては,一定数の者に対する健康観察の必要が生じる
状況に備え,相当数の体温計(感染防止の観点からは非接触型がより望ま
しいと考えられる。)等の備品の確保に努める。
67
– 7 –
なお,感染防止用品の確保に当たっては,国民から不公正な調達方法で
あるとの疑念を抱かれないよう留意する。特に,窓口業務又は収容施設業
務を所管する組織においては,マスク等の確保を職員個人に任せることな
く,組織として,感染防止用品の確保に努める。
また,特に窓口業務及び収容施設業務においては,飛沫感染や接触感
染の可能性が高いことから,それぞれの業務内容,庁舎の構造,設備等の
特性を踏まえ,アクリル板等の飛沫防止設備の設置や手袋の着用等を検討
する。
なお,業務中に使用したマスクや手袋には,ウイルスが付着している可能
性があることから,廃棄場所を特定した上で,ビニール袋内に投棄させる。同
ビニール袋を廃棄する際には,必ず密閉し,その後は直ちに手洗い又は消毒
を行うなど,使用後のマスク等の廃棄作業による感染拡大を防ぐ方策を徹底
する。
4 感染防止のための勤務体制
通勤中又は勤務中における感染リスクの解消・低減のため,終日テレワー
ク勤務を活用するなどし,出勤する職員の数を減少させる勤務体制の実現
を推し進める。特に,緊急事態措置の対象区域となった場合等には,出勤す
る職員の数を大幅に減少させることができるよう,体制を整備する。
業務内容等により出勤が不可避である職員であって,普段公共交通機関
を利用して通勤する者については,電車や路線バス等における感染リスクを
低減するため,一時的に,徒歩や自転車等による通勤を許容することも検討
する。
通勤に公共交通機関を利用せざるを得ない職員については,混雑時間帯
の通勤を避けるため,時差出勤を推奨するとともに,登庁直後及び帰宅直後
の手洗い,手指消毒の実施を徹底させる。
妊娠中の女子職員については,令和2年5月11日付け法務省人服第19
8号法務省大臣官房人事課長依命通知「人事院事務総局職員福祉局職
員福祉課長通知の発出について」に基づき,出勤による負担の軽減のため,
在宅勤務・テレワークを命じる等の適切な対応を行う。
5 会議等の実施
複数人が直接集合して行う会議,会同,研修,審議会,展示会,説明
会,シンポジウム等(以下「会議等」という。)の実施については,実施の必要
性,代替手段(資料配付,書類による稟議,イントラネット,電話対応,テレビ
68
– 8 –
会議,Web会議,ホームページの利活用等)によることの適否等を考慮し,
適切に判断する。
会議等を実施する場合には,地域における感染状況や,国又は都道府県
からの要請等を踏まえ,会議等の規模・参加者の範囲等を決定するととも
に,「三つの密」を回避する措置(座席配置,人数制限,換気,対面を避ける
等)を講じつつ,適切な感染防止対策(手指消毒液の設置,マスク着用,人
と人との距離の確保,発熱等の症状がある場合の参加自粛の呼び掛け等)
を行う。
なお,緊急事態措置の対象区域となった場合等には,会議等の自粛,延
期又は代替手段への振替を積極的に検討する。
また,代替手段として,テレビ会議,Web会議,オンライン研修等が活発
に利用できるよう,環境整備を進める。
6 出張
出張先及びその周辺地域等の感染状況,用務の緊急性,重要性を踏ま
え,テレビ会議等の代替手段を積極的に検討する。出張の受入れについて
も同様に検討する。
用務の重要性を勘案し,出張を行う場合にあっては,出張者に,マスクを
着用し,人混みを避け,用務先以外の訪問は差し控える等の感染症対策を
講じさせる。出張者に発熱等が認められる場合には,速やかに所属上司等
に報告を行わせ,出張を中止させる。
なお,緊急事態措置の対象区域に係る急を要しない出張は,原則として,
延期又は中止することとする。
海外出張については,外務省の渡航情報を踏まえて対応する。
7 窓口業務及び来庁者への対応
法務局や地方出入国在留管理局等の,日常的に不特定多数の来庁が
ある窓口業務を持つ職場においては,オンラインや郵送等,窓口に来庁する
以外の方法による手続の活用や窓口の混雑緩和策を検討・促進する。ま
た,これらの施策を実施する場合には,ホームページ等で積極的に周知を
図るとともに,当該施策の対象に外国人が一定以上含まれると見込まれる
場合には,多言語での発信を積極的に行う。
窓口業務を行うに当たっては,庁舎入口に看板等を設置し,発熱や咳等
の症状がある来庁者については入館を遠慮いただく旨を掲示するとともに,そ
のような来庁者を把握した場合には,基本的に入館を遠慮いただく。なお,
69
– 9 –
入館の遠慮を求める来庁者に対しては,当該措置を講じる理由について十
分説明し,理解を得るよう努める。
さらに,庁舎入口に手指消毒液を設置し,来庁者に手指消毒の実施を働
き掛けるほか,整理券の配布等によって,同時に入館する人数を制限する。
また,順番待ちの列ができる場合には,例えば一定(2メートル程度)の距離
を確保させるなど,職員・来庁者間及び来庁者同士の感染防止策を適切に
実施する。
また,上記1のとおり,新型コロナウイルス感染症は接触感染のリスクが高
いことから,通常の清掃に加え,庁舎内にある来庁者が触れる設備(椅子,
手すり,ドアノブ等)について,消毒を実施するほか,窓口業務を担当する職
員等については,手洗いやマスクの着用等の感染防止対策を行わせる。
8 収容施設における対応
矯正施設や出入国在留管理庁所管の収容施設は,多数の被収容者が
閉鎖空間において集団生活等を行っており,「三つの密」に該当する状況が
生じやすいこと,感染した被収容者に対しても職員による一定の接触が必要
であることなどから,職員又は被収容者にひとたび感染者が発生すると急速
に感染が拡大する蓋然性が高く,業務の継続が困難となる事態も生じかね
ない。
そのため,収容施設業務については,その特性に応じて,徹底した感染防
止対策を策定して実行することが不可欠であり,矯正局及び出入国在留管
理庁においては,危機意識を持って,それぞれの施設に特化した対策を講じ
なければならない。
この点,矯正施設については,矯正施設感染防止タスクフォースの下で策
定したガイドラインに基づき,入管収容施設については,入管施設感染防止
タスクフォースの下で策定したマニュアルに基づき,それぞれ対策を講じてい
るところ,専門家の意見を仰ぎつつ,感染事案発生時のシミュレーションの実
施や,必要に応じたガイドライン等の改訂を検討する。
9 情報の収集及び周知
法務省対策本部,本省局部課及び所管各庁は,国内又は所在地域にお
ける感染状況のほか,感染防止策,感染した場合の症状及び採るべき対応
等の情報収集等に継続的に努めるとともに,有用な情報を入手した場合に
は,法務省対策本部を経由するなどして職員への周知を図る。
70
– 10 –
第4 職員等に感染者が発生した場合の感染拡大防止対策
感染の拡大防止のためには,迅速かつ的確な初期対応が欠かせない。陽
性の判定結果が確認されてから対応を開始するのではなく,職員が感染が疑
われる症状を申告してきた段階や,濃厚接触の可能性があると判断した段階
等から,遅滞なく対応を講じる必要があることを十分に認識する。
1 職員への対応
⑴ 感染疑い職員及び感染が確認された職員への対応
発熱等の風邪症状が見られる職員又は感染疑い職員は,医療機関
等から当該疾病の原因の結果が得られるまでの間,原則として,在宅
勤務又は休暇を取得して外出を控えることとし,毎日体温を測定させる
とともに,出勤の可否については上司等の指示に従う。
その結果,感染が確認された場合には,当該職員は,回復に至るま
での間,特別休暇の取得,在宅勤務(無症状の場合)又は就業禁止の
措置により,厳に出勤しないこととする。
その際,上司等は,当該職員に対し,感染が確認されたことをもっ
て,不利益な取扱いや差別等を受けることはないことをあらかじめ周知
する。
⑵ 濃厚接触者と判断される可能性のある職員及び濃厚接触者と判断さ
れた職員への対応
ア 濃厚接触者の定義
濃厚接触者とは,感染者(無症状病原体保有者を含む。)の感染可
能期間(発熱,咳・呼吸困難等の急性の呼吸器症状を含めた新型コロ
ナウイルス感染症を疑う症状(具体的には,発熱,咳,呼吸困難,全身
倦怠感,咽頭痛,鼻汁・鼻閉,頭痛,関節・筋肉痛,下痢,嘔気・嘔吐
等)を呈した2日前(無症状病原体保有者については陽性確定に係る
検体採取日の2日前)から隔離開始までの間)に接触した者のうち,以
下に該当する者をいう。
○ 感染者と同居又は長時間の接触(車内,航空機内等を含む。)が
あった者
○ 適切な感染防護なしに感染者を診察,看護,介護していた者
○ 感染者の気道分泌液や体液等の汚染物質に直接触れた可能性
が高い者
○ 手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で,必要な感染
予防策(飛沫感染予防として感染者が適切にマスクを着用している
71
– 11 –
こと,接触感染予防として感染者が適切に手指消毒を行っているこ
と)なしで,感染者と15分以上の接触があった者(周辺の環境や接
触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)
イ 濃厚接触者と判断される可能性のある職員への対応
自宅待機中の感染疑い職員について,症状が継続しているなどの状
況が認められる場合は,医療機関等への問合せ結果も踏まえ,当該感
染疑い職員の検査の受検の有無にかかわらず,職場において当該感
染疑い職員と濃厚接触し,保健所により濃厚接触者と判断される可能
性のある職員(以下「濃厚接触疑い職員」という。)の把握及び対応指
示を行う。
具体的には,当該感染疑い職員の発症日2日前以降の行動履歴
(公用車の使用の有無を含む。)を可能な限り申告させるとともに,上司
・同僚等から聞き取りを行ったり,所属組織内に周知するなどして,濃厚
接触疑い職員を把握する。その上で,当該濃厚接触疑い職員に対し,
在宅勤務等を指示するとともに,朝夕2回検温し,発熱,咳,強いだるさ
(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)等を発症した場合には,直ちに上司等
への報告及び医療機関等への問合せを行うよう指示する。
さらに,感染疑い職員の感染が確認された場合は,庁舎の所在地を
所管する保健所に連絡し,濃厚接触疑い職員等について,濃厚接触
者に該当するか否かの判断に必要な資料を提供するなど,保健所と連
携して対応する。
ウ 濃厚接触者と判断された職員への対応
ウイルスの潜伏期間は1~14日(一般的には約5~6日)とされてお
り,濃厚接触者については,症状の有無や検査結果にかかわらず,感
染者と接触してから14日間は健康観察が必要とされている。PCR検査
の結果が陰性であっても,同期間は健康観察期間として不要不急の外
出を控える必要があり,新型コロナウイルス感染症の可能性のある症状
が現れた場合は,再度,検査を実施することとされている。
したがって,濃厚接触者と判断された職員に対しては,感染した職員
との接触時点から14日間の自宅待機(在宅勤務等)を指示するととも
に,不要不急の外出及び公共交通機関の使用を控えるよう指示する。
また,当該期間中,朝夕2回検温し,発熱,咳,強いだるさ(倦怠感)や
息苦しさ(呼吸困難)等を発症した場合には,直ちに上司等に報告する
とともに,保健所等に問い合わせるよう指示する。なお,当該期間経過
72
– 12 –
後も,保健所の健康観察終了に係る判断があるまでは,在宅勤務等を
継続させる。
エ 職員の同居の家族に感染者等がいる場合の対応
職員の同居の家族に感染者又は感染疑いの者がいる場合には,上
記イ及びウに基づき対応する。
また,家庭において,できる限り部屋を別室とすること,感染者の世話
等は特定の家族に限ること,マスクの着用,こまめな手洗い・消毒,定
期的な換気,ドアノブ等の共用部分の消毒等を励行すること,職員及び
同居の家族についても,不要不急の外出を避け,体温計測等の健康観
察を行うなど,家庭内での感染拡大防止対策を実施する(添付参考資
料4「ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合 家庭内でご注
意いただきたいこと~8つのポイント~」参照)。
⑶ 同僚職員への対応
感染疑い職員が生じた場合,上記⑵の濃厚接触疑い職員とは認め
られない者であっても,感染疑い職員と長時間,比較的近距離で過ごし
たと考えられる範囲の職員については,既に感染している可能性が否定
できない。
そのため,感染拡大のリスクを最小限に抑える見地から,まずは幅広
く自宅待機とし,保健所等と連携の上,各同僚職員の勤務状況や感染
疑い職員等との接触状況について詳細に把握し,その結果を踏まえ,
健康状態に問題がなければ,順次自宅待機を解除することが相当であ
る。
もとより,自宅待機中の職員については,不要不急の外出は厳に慎
み,自宅待機解除後であっても,当該感染疑い職員との接触時点から
14日間は,朝夕の体温測定,頻繁な手指衛生及び終日のマスク着用
を行い,上司等においては継続して当該職員の体調確認を行う。
関係する職員全体の状況を把握・管理するために,一覧表(添付参
考資料5参照)を活用することも有用である。
なお,濃厚接触者と判断された職員が生じた場合にも,当該職員の
体調,当該職員と感染者の接触時期及びその後の勤務状況等を踏ま
え,感染の可能性が認められる同僚職員の自宅待機等の判断を行う。
⑷ 判断の責任者等
上記⑴ないし⑶の各判断を速やかに行うため,
○ 判断の責任者
73
– 13 –
○ 自宅待機とする同僚職員の範囲の基準・目安(上記趣旨を踏まえ
た上で,濃厚接触者と判断される可能性のある同僚職員を中心に
検討する(感染疑い職員等と同室の職員全員,当該職員と同じ係の
職員全員,隣接する係の職員,当該職員と同乗して自動車による出
張をした職員等)。ただし,当然ながら,最終的には個別の状況に応
じ判断することとなる。)
○ 自宅待機期間(感染可能性がないと認められる事情が明らかにな
るまでは,現状においては当該職員との接触時点から14日間)
○ 代務体制
等について,あらかじめ検討しておく。
⑸ 上記⑴ないし⑶以外の職員への対応
手指消毒等の感染防止対策,出勤時の体温計測等の体調確認及
び体調不良時の報告を徹底させる。
⑹ 職員のメンタルヘルスへの配意
感染した職員はもちろん,感染の疑いにより自宅待機とされた職員や
勤務を継続する同僚職員等の中には,自身や家族の健康状態等に不
安を抱き,精神的に不安定になる可能性もあることから,幹部職員は職
員のメンタルヘルスに十分配意するとともに,職員が悩みなどを相談し
やすい環境作りに努める。
⑺ 感染した職員を職場復帰させる要件
原則として,医療機関等から他の職員への感染のおそれがないと認
められた場合とする。この判断に当たっては,厚生労働省が感染者の
退院基準(宿泊療養・自宅療養の解除基準も同様)について,有症状
者は「発症日から10日間経過し,かつ,症状軽快後72時間経過した
場合」等と,無症状病原体保有者は「検体採取日から10日間を経過し
た場合」等としていることを踏まえつつ,診断時に医師から指示・指導さ
れた内容,退院後又は発熱や咳等の症状消失後の健康観察の状況
等諸般の事情に基づき,上記⑷で定める判断責任者において,総合的
に判断するものとする。
なお,当該判断に当たって,再度のPCR検査を求めることは,現状で
は医療機関への過度な負担となることから,職場復帰の前提として再
度のPCR検査の実施や各種証明書の提出を条件とすることは適当でな
い。
また,職場復帰後も,退院又は療養解除後4週間は健康状態を毎
74
– 14 –
日確認し,発熱や咳等の症状が出た場合,当該職員は,速やかに上司
等に報告の上,自宅待機し,保健所等に連絡してその指示に従う。
加えて,回復後であっても,いわゆる後遺症として,倦怠感や息苦し
さ(呼吸困難感),関節痛等の様々な症状が継続する例が報告されて
いることを踏まえ,上司等は,職場復帰後も当該職員の健康状態に留
意する。
2 情報管理体制の構築及び迅速な報告の徹底
感染疑い職員等が発生した場合には,状況を逐一迅速に把握するととも
に,各組織において,情報収集の担当者及び情報を集約し管理する担当者
をあらかじめ定めておくなど,情報を適切に管理し共有する体制を構築して
おく。
また,本省局部課及び所管各庁は,感染者等の発生等について,大臣官
房秘書課又は上級庁に対し,所定の要領に基づき,迅速に必要な報告を行
う。
3 情報の収集及び提供
感染疑い職員等については,以下について情報を収集し,必要に応じ,当
該職員との接触により感染可能性が相当程度認められる職員等に対し,必
要な情報を提供する。
○ 症状の程度,保健所等への相談状況,医療機関等の受診状況,診断
内容,検査日,検査結果判明の見込日,検査結果等
○ 担当業務,職場における行動範囲,執務環境,勤務時のマスク着用等
の感染症予防措置の状況
なお,厚生管理官補佐官事務連絡で周知しているとおり,職員に,自身及
び家族の感染状況等について報告を求めることは,人事院規則10-4(職
員の保健及び安全保持)第25条の2等を根拠に行うことができる。
また,職員の感染が判明した場合には,保健所又は当該職員が所属する
組織による調査に供するために,当該職員やその同僚職員等の行動歴の提
供が必要となる可能性が高い。そこで,各職員に対し,一定期間の行動歴の
説明が求められる状況が生じ得ること及び正確な情報を提供することが感染
拡大防止に資することを意識付けるとともに,自身の行動歴(勤務日,往訪
場所,接触者等)について,後日説明ができるよう準備しておくことが望ましい
ことを周知する。
各職員の情報収集に際しては,例えば,感染した職員の勤務日や発症日
75
– 15 –
を一覧できる表(添付参考資料5参照)を用いるなどして,感染の可能性が
ある職員を把握・特定することが有効である。
なお,職員から感染した可能性のある来庁者等の部外者への連絡の要否
については,保健所と相談の上,適切に対応する。
4 消毒の実施
自宅待機中の感染疑い職員について,症状が継続しているなどの状況が
認められる場合は,当該職員の行動履歴を踏まえ,当該職員が執務室,会
議室,トイレ等において触れた可能性のある箇所(机,ドアノブ,スイッチ,テ
ーブル,いす等)を把握し,手袋着用の上で,速やかに70%以上のアルコー
ル又は0.05%次亜塩素酸ナトリウム水溶液等で消毒を実施する。
また,感染が判明した場合には,職場の消毒実施の要否,消毒の範囲及
び方法について,保健所の指導又は助言に基づき実施する。
消毒は,必ずしも保健所が実施するものではなく,感染が判明した職員等
の所属する組織が行う必要があるところ,消毒の実施者(職員が行うのか,
業者に委託するのか),業者に委託する場合の調達方法,二次感染を防ぎ
つつ消毒を実施する方法等について,あらかじめ検討しておく。
また,職員が消毒を実施する場合に備え,マスク,手袋,防護服,消毒剤
等の備品をあらかじめ整備する。
なお,感染疑い職員等が発生したときは,速やかに庁舎管理担当部署に
連絡する。合同庁舎の場合,当該庁舎管理担当部署は,共用部分の対応
も含め,庁舎管理庁と相談する。また,庁舎への立入制限や業務の休止等
を行う場合には,速やかにこれを周知する。
5 収容施設における感染
閉鎖空間であり,感染拡大の危険性が特に大きい収容施設においては,
職員から被収容者への感染拡大を徹底して防止するとともに,被収容者の
収容の在り方,外部医療機関との連携,病院移送となった場合の措置等に
ついて,適宜,専門家の助言等を踏まえつつ,施設規模,被収容者の特性
等に応じた効果的な対処方針を個別に検討する。
6 公表
⑴ 適切な情報の公表
感染が判明した際には,リスクコミュニケーションの観点から,適切に
情報を公表することにより,国民や地域,関係機関等の不安の軽減や
76
– 16 –
信頼関係の構築を図ることが重要である。職員の感染が判明した場合
は,その時点における国や都道府県等による公表の状況・公表内容の
程度等を勘案しながら適切に対応する必要があるが,現状においては,
感染が判明した都度,原則として公表することとなる。公表に当たって
は,当該職員の年齢,従事する業務の内容(来庁者等との接触の有
無),診断に至った経緯,感染経路,消毒等の職員の感染判明に伴っ
て講じた措置,これまでの感染防止策及び今後の対応等について,説
明が必要になることが見込まれる。
なお,公表は,原則として当該職員の所属組織において実施する
が,上級庁や本省局部課等においても報道対応が必要となる場合があ
ることから,事前に上級庁等と十分に情報共有や連携をした上で,行う
ものとする。
⑵ 地域住民への情報提供
公表に当たっては,リスクコミュニケーションの観点から,感染の状
況,感染判明後に講じた初期対応や感染拡大防止策等に関する情報
を,正確かつ迅速に公表することにより,地域住民の不安の軽減に努め
る。
第5 多数の職員が出勤できない場合の業務継続計画
1 業務継続計画の基本的な考え方と被害の想定
業務継続計画は,感染がまん延する緊急事態の中にあっても,必要な業
務を継続し,法務省としての機能を維持し,その責務を果たすための計画を
あらかじめ策定するものである。
現下の状況に鑑み,以下の状況を想定して策定するものとする。
○ 日本国内で急速に感染がまん延し,職員にも多数の感染者が発生する
状況を想定する。
○ 感染が確認された職員及び濃厚接触者と認定された職員は,少なくと
も14日間程度,出勤できないものと仮定する。なお,経過観察期間も考
慮すると,感染が確認された職員は,14日間以上出勤できない可能性
が高いことにも留意する。
○ 感染した職員等の休暇取得等,濃厚接触者の自宅待機,感染した家
族の看護等による休暇取得により,全体の4割程度の職員が業務を遂行
できず,また,感染拡大防止のためのテレワーク等の積極的な実施によ
り,庁舎に出勤できる職員は全体の3割程度であると仮定する。
77
– 17 –
○ 緊急事態宣言の下でも,公共交通機関は平常どおり運行していると仮
定する。ただし,外出自粛要請等に基づき,公共交通機関の大幅な間引
き運行や運行時間短縮が行われる場合には,徒歩や自転車等による通
勤とならざるを得ないことも想定される。
○ 物資の不足や物流の停滞は,基本的に業務に影響を与えないものと仮
定する。ただし,マスクや消毒液等の感染防止用品については,不足する
状況が生じることも想定する。
○ 国会については,必要な予算措置や法整備を行うために開会が継続さ
れており,一定の対応が必要であることを前提とする。
なお,クラスターは,同時多発的に,複数の部署,官署,施設で発生する
可能性があることから,こうした事態を想定した対応についても検討しておく
必要がある。
2 業務の仕分け
多数の職員が出勤できない危機的な状況の中で,職員の生命・健康を守
りつつ,必要な業務を継続するためには,職場における感染対策の確実な実
施とともに,不急の業務を縮小・中断することにより,業務の絞り込みを徹底
的に行い,真に必要な業務に人的資源を集中させることが必要である。
本省局部課及び所管各庁においては,それぞれの人的体制や業務内容
等の実情に応じ,当該業務の役割,業務の縮小・中断が他に与える影響の
大きさ,業務遂行に必要な人的体制等を踏まえ,以下のとおり,所管業務を
強化・拡充業務,一般継続業務及び縮小・中断業務に仕分けし,感染の拡
大期であっても実施すべき業務を特定した上で,同業務を実施するための
体制を確保する。
強化・拡充業務については,優先的に実施し,一般継続業務については,
優先順位を考慮した上で適切に継続する。縮小・中断業務については,大
幅に縮小又は中断し,特に感染拡大につながるおそれのある業務は極力中
断した上で,その人員を,強化・拡充業務又は一般継続業務に投入する。
○ 強化・拡充業務
感染拡大により新たに生じた業務又は業務量が増加するものをいう。
例えば,政府対策本部との連絡調整,法務省対策本部に関する事務の
ほか,水際対策に係る業務,各庁における感染拡大を防止するための業
務等が,これに該当する。
○ 一般継続業務
78
– 18 –
最低限の国民生活の維持等に必要な業務であって,一定期間,業務
を中断又は大幅に縮小することが困難な業務並びに同業務及び強化・拡
充業務を実施するための環境を維持するための業務をいう。例えば,収
容施設業務,出入国在留管理に係る業務,捜査・公判に係る業務のほ
か,物品購入・契約,安全・衛生及び庁舎管理業務等が,これに該当す
る。
○ 縮小・中断業務
強化・拡充業務及び一般継続業務以外の業務で,中長期的な業務
等,緊急に実施することが必須ではなく,一定期間,大幅な縮小又は中
断が可能な業務をいう。
なお,いずれの業務についても,急速に感染が拡大する状況下の人員体
制にあっては,平時と同様に実施することは困難であることから,職場におけ
る感染状況を踏まえ,適時適切に,業務の縮小・中断等の必要な措置を講
じる。
3 本省局部課及び所管各庁で検討すべき業務継続計画
⑴ 感染がまん延した状況下における,意思決定及び指示の具体的な体
制を検討する。特に,幹部職員が出勤できない場合の代替判断者を選
定しておく。
⑵ 緊急連絡体制及び職員の出勤状況や自宅待機職員の状況の推移を
把握し,責任者に情報を集約する体制を構築する。
⑶ 上記⑵の勤務体制に基づき,所管業務を仕分ける。
⑷ 仮に特定部署の全員が自宅待機等となる事態となっても,強化・拡充
業務及び一般継続業務を遂行するための機動的な職員配置を可能にす
る人員計画が必要となる。特に,当該業務を指揮監督できる職員を確保
し,効果的な人員配置を可能とするため,一定の役職以上の職員につい
ては,その経歴・経験等を適切に把握しておくなどの工夫を講じる。
なお,人員計画の策定に当たっては,より実効的な計画とするため,以
下に留意する。
○ 時期によって業務の種類(継続業務又は縮小・中断業務)が変わる
場合は,その時期を明示し,又は時期ごとに計画を作成する。
○ 業務の縮小の可能な程度,班交代制勤務の可否,在宅勤務の可
否等,業務継続に当たっての参考となる情報を盛り込む。
○ 上記1の被害想定(全体の4割程度の職員が業務を遂行できない)
79
– 19 –
に基づく人員体制のほか,継続する業務を可能な限り縮小した上で,最
低限必要となる人員を算出する。
⑸ 各種業務の遂行に必要不可欠な情報システムの維持のため,感染拡
大による,オペレータ,受託事業者の庁舎内常駐者,故障発生時のメン
テナンスサービスの不足を想定した対応を検討する。
⑹ 当該業務を本来担当する職員が出勤できず,応援職員による業務遂
行を余儀なくされる事態を想定し,応援職員であっても円滑に事務を処
理できるよう,継続して実施する業務については,あらかじめ事務処理要
領等を整備する。
⑺ クラスターの発生等により,官署,施設に感染がまん延した場合には,
他の官署,施設からの応援職員の派遣が必要となることを想定し,円滑
な応援職員の派遣及び応援職員による業務の実施に必要な対応を検討
する。
4 業務継続計画に基づく業務の開始
本省局部課及び所管各庁は,地域における感染の拡大状況,職員の感
染状況等を踏まえ,業務継続計画に基づき,必要な対応を行う。その際,大
幅な業務の縮小・中断を行うなど,関係機関等との連携に影響を生じる可能
性がある場合には,上級庁及び本省局部課等に遅滞なく人員体制や業務
の実情等の必要な情報を提供し,上級庁等は適宜応援職員の派遣等を検
討する。
5 業務継続計画によっても業務継続が困難な場合
業務継続計画によっても業務継続が困難な場合には,本省局部課及び
所管各庁は,法務省対策本部又は上級庁の指示を仰ぎ,実情に即した機
動的・弾力的な措置を講じる。
第6 デジタル化の推進
今後も,人と人とが直接接触することをできる限り避けた上で必要な業務を
継続することが求められると見込まれるため,会議等におけるペーパーレス化
への対応に必要な機器,庁舎内におけるウェブ会議をより円滑に実施するため
の通信設備,テレワークをより効果的に実施するためのテレワーク用機器の増
加等,デジタル化に係る必要な環境整備を進める。
第7 その他
80
– 20 –
本省局部課及び所管各庁は,社会における感染状況,政府対策本部等の
方針,都道府県からの要請等を踏まえ,本基本方針に基づく対応の強化又は
緩和を柔軟に行う。
また,実施した各種対策に関する評価を行い,必要に応じ業務継続計画等
の見直しを行う。
なお,本基本方針の適用期間については,当初,新型インフルエンザ等対
策特別措置法附則第1条の2第1項の政令で定める日を定める政令(令和2
年政令第45号)において定める日(令和3年1月31日)までとしていたところで
あるが,新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を踏まえ,令和3年1月21
日付け改訂から,当面の間,終期を定めないものとする。
81
「新しい生活様式」の実践例
(1)一人ひとりの基本的感染対策
移動に関する感染対策
□感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える。
□帰省や旅行はひかえめに。出張はやむを得ない場合に。
□発症したときのため、誰とどこで会ったかをメモにする。
□地域の感染状況に注意する。
感染防止の3つの基本:①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗い
□人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける。
□遊びにいくなら屋内より屋外を選ぶ。
□会話をする際は、可能な限り真正面を避ける。
□外出時、屋内にいるときや会話をするときは、症状がなくてもマスクを着用
□家に帰ったらまず手や顔を洗う。できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる。
□手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)
※ 高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には、体調管理をより厳重にする。
(2)日常生活を営む上での基本的生活様式
□まめに手洗い・手指消毒 □咳エチケットの徹底 □こまめに換気
□身体的距離の確保 □ 「3密」の回避(密集、密接、密閉)
□ 毎朝で体温測定、健康チェック。発熱又は風邪の症状がある場合はムリせず自宅で療養
娯楽、スポーツ等
□公園はすいた時間、場所を選ぶ
□筋トレやヨガは自宅で動画を活用
□ジョギングは少人数で
□すれ違うときは距離をとるマナー
□予約制を利用してゆったりと
□狭い部屋での長居は無用
□歌や応援は、十分な距離かオンライン
食事
□持ち帰りや出前、デリバリーも
□屋外空間で気持ちよく
□大皿は避けて、料理は個々に
□対面ではなく横並びで座ろう
□料理に集中、おしゃべりは控えめに
□お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避けて
買い物
□通販も利用
□1人または少人数ですいた時間に
□電子決済の利用
□計画をたてて素早く済ます
□サンプルなど展示品への接触は控えめに
□レジに並ぶときは、前後にスペース
公共交通機関の利用
□会話は控えめに
□混んでいる時間帯は避けて
□徒歩や自転車利用も併用する
(3)日常生活の各場面別の生活様式
冠婚葬祭などの親族行事
□多人数での会食は避けて
□発熱や風邪の症状がある場合は参加しない
□テレワークやローテーション勤務 □時差通勤でゆったりと □ オフィスはひろびろと
□会議はオンライン □名刺交換はオンライン □対面での打合せは換気とマスク
(4)働き方の新しいスタイル
※ 業種ごとの感染拡大予防ガイドラインは、関係団体が別途作成 82
感染リスクが高まる「5つの場面」
場面① 飲酒を伴う懇親会等
● 飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下する。
また、聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい。
● 特に敷居などで区切られている狭い空間に、
長時間、大人数が滞在すると、感染リスクが
高まる。
● また、回し飲みや箸などの共用が
感染のリスクを高める。
場面② 大人数や長時間におよぶ飲食
● 長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて、
感染リスクが高まる。
● 大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、
感染リスクが高まる。
場面③ マスクなしでの会話 場面④ 狭い空間での共同生活 場面⑤ 居場所の切り替わり
● マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染
やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる。
● マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなど
での事例が確認されている。
● 車やバスで移動する際の車中でも注意が必要。
● 狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が
共有されるため、感染リスクが高まる。
● 寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる
事例が報告されている。
● 仕事での休憩時間に入った時など、居場所が切り
替わると、気の緩みや環境の変化により、感染
リスクが高まることがある。
● 休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が
確認されている。
83
「5つの場面」に関する分科会から政府への提言
<利用者>
・飲酒をするのであれば、①少人数・短時間で、
②なるべく普段一緒にいる人と、
③深酒・はしご酒などはひかえ、適度な酒量で。
・箸やコップは使い回わさず、一人ひとりで。
・座の配置は斜め向かいに。(正面や真横はなるべく避ける)
(食事の際に、正面や真横に座った場合には感染したが、斜め向かいに座った場合には感染しなかった報告事例あり。)
・会話する時はなるべくマスク着用。(フェイスシールド・マウスシールド※1はマスクに比べ効果が弱いことに留意が必要※2。)
※1 フェイスシールドはもともとマスクと併用し眼からの飛沫感染防止のため、マウスシールドはこれまで一部産業界から使われてきたものである。
※2 新型コロナウイルス感染防止効果については、今後さらなるエビデンスの蓄積が必要。
・換気が適切になされているなどの工夫をしている、ガイドライン★を遵守したお店で。
・体調が悪い人は参加しない。
<お店>
・お店はガイドライン★の遵守を。
(例えば、従業員の体調管理やマスク着用、席ごとのアクリル板の効果的な設置、換気と組み合わせた適切な扇風機の利用などの工夫も。)
・利用者に上記の留意事項の遵守や、
接触確認アプリ(COCOA)のダウンロードを働きかける。
第12回新型コロナウイルス
感染症対策分科会
★従業員で感染者が出たある飲食店では、ガイドラインを遵守
しており、窓を開けるなど換気もされ、客同士の間隔も一定開け
られていたことから、利用客(100名超)からの感染者は出な
かった。
感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫
【飲酒の場面も含め、全ての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと】
・基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くして。
・集まりは、少人数・短時間にして。
・大声を出さず会話はできるだけ静かに。
・共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底を。 3
84
(一般社団法人日本環境感染学会とりまとめを一部改変)令和2年3月1日版
ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合
家庭内でご注意いただきたいこと
~8つのポイント~
 個室にしましょう。食事や寝るときも別室としてください。
・子どもがいる方、部屋数が少ない場合など、部屋を分けられない場合には、少なくとも
2m以上の距離を保ったり、仕切りやカーテンなどを設置することをお薦めします。
・寝るときは頭の位置を互い違いになるようにしましょう。
 ご本人は極力部屋から出ないようにしましょう。
トイレ、バスルームなど共有スペースの利用は最小限にしましょう。
部屋を分けましょう
 心臓、肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、
妊婦の方などが感染者のお世話をするのは避けてください。
感染者のお世話はできるだけ限られた方で。
 使用したマスクは他の部屋に持ち出さないでください。
 マスクの表面には触れないようにしてください。マスクを外
す際には、ゴムやひもをつまんで外しましょう。
 マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗いましょう。
(アルコール手指消毒剤でも可)
※マスクが汚れたときは、すぐに新しい清潔な乾燥マスクと交換。
※マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆う。
マスクをつけましょう
 こまめに石鹸で手を洗いましょう、アルコール消毒をしま
しょう。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにし
てください。
こまめに手を洗いましょう
裏面へ
85
 定期的に換気してください。共有スペースや他の部屋も窓を開
け放しにするなど換気しましょう。
換気をしましょう
 共用部分(ドアの取っ手、ノブ、ベッド柵など)は、薄めた市販
の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。
・物に付着したウイルスはしばらく生存します。
・家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、使用量の
目安に従って薄めて使ってください(目安となる濃度は0.05%です(製品の濃度が6%の
場合、水3Lに液を25mlです。))。
 トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消
毒剤でこまめに消毒しましょう。
・タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄でかまいません。
・感染者の使用したものを分けて洗う必要はありません。
 洗浄前のものを共用しないようにしてください。
・特にタオルは、トイレ、洗面所、キッチンなどでは共用しないように注意しましょう。
手で触れる共有部分を消毒しましょう
 体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスク
をつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてくだ
さい。
・糞便からウイルスが検出されることがあります。
汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
 鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に
出すときは密閉して捨ててください。その後は直ちに石鹸で手
を洗いましょう。
ゴミは密閉して捨てましょう
 ご本人は外出を避けて下さい。
 ご家族、同居されている方も熱を測るなど、健康観察を
し、不要不急の外出は避け、特に咳や発熱などの症状が
あるときには、職場などに行かないでください。
86


氏名 性 年齢 職業 居住地 渡航歴 発症日 症状 経過 3/17 3/29 3/30 3/31 4/1 4/2 4/3 4/4 4/5 4/6 4/7 4/8 4/12 4/13 4/14 4/15 4/24 備考
火 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 日 月 火 水 金
-14 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 12 13 14 15 24
●●● 男 40
法務事
務官
○○管内 なし 3月31日 頭痛、発熱
1日A受診、7日A再診、
胸部CT肺炎像、B受
診、検査陽性
発症 A受診
勤務
自宅待機 自宅待機 週休 週休 自宅待機
A再診
B受診、
陽性、
B入院
※推定曝
露日の起
算日
感染可能

感染可能

感染可能

感染可能

感染可能

感染可能

感染可能

感染可能

感染可能

陽性
1 XXX 男 45
法務事
務官
○○管内 なし
3月30日
に曝露さ
れた人
曝露1日目 曝露2日目 曝露3日目 曝露4日目 曝露5日目 曝露6日目 曝露7日目 曝露8日目 曝露9日目 曝露13日目
曝露14日
目、健康
観察終了
2 □□□ 女 33
事務補
佐員
○○管内 なし
3月31日
に曝露さ
れた人
曝露1日目 曝露2日目 曝露3日目 曝露4日目 曝露5日目 曝露6日目 曝露7日目 曝露8日目 曝露12日目 曝露13日目
曝露14日
目、健康
観察終了
3 △△△ 男 50
法務事
務官
○○管内 なし
4月1日
に曝露さ
れた人
曝露1日目 曝露2日目 曝露3日目 曝露4日目 曝露5日目 曝露6日目 曝露7日目 曝露11日目 曝露12日目 曝露13日目
曝露14日
目、健康
観察終了
発症の約2日前から
他者への感染力を有
する可能性がある
※推定曝露日
発症日(3/31)を0日とし
て14日前(3/17)までの
いずれかの日







感染者
同僚職員
(参考資料5:法務省危機管理専門家会議有識者提供資料を基に作成)
87
【目的】新型コロナウイルス感染症発生時における法務省の対策の推進
■法務省新型コロナウイルス感染症対策基本的対処方針の策定
法務省新型コロナウイルス感染症対策本部
【目的】新型コロナウイルス感染症対策等の法務省の
危機管理対応への専門的な知見の活用
【構成】座長:大臣,有識者:医師,弁護士 等
法務省危機管理専門家会議
【目的】
矯正施設における感染症対策
ガイドラインの作成
【構成】
座 長:副大臣
矯正施設感染防止
有識者:医師,元救助隊員
タスクフォース
【目的】
入管施設における感染症対策
マニュアルの作成
【構成】
座 長:大臣政務官
有識者:医師,弁護士 等
入管施設感染防止
タスクフォース 法務局・地方法務局
検察庁
矯正管区・矯正施設
地方更生保護委員会
保護観察所
地方出入国在留管理局
入国者収容所
公安調査局 等
本省局部課
法務総合研究所
出入国在留管理庁
公安調査庁
公安審査委員会 等
88
入管施設における新型コロナウイルス感染症
対策マニュアル
(入管施設感染防止タスクフォース)
執務場所の特性に応じた
対応方針
各地方官署の実情に即した
具体的対応
出入国港・申請窓口・収容施設
業務継続計画等
新型コロナウイルス発生に伴う
各種通達・通知・指示
89
90
91
92
93
94
95
96
人との接触を8割減らす、10のポイント
緊急事態宣言の中、誰もが感染するリスク、誰でも感染させるリスクがあります。
新型コロナウイルス感染症から、あなたと身近な人の命を守れるよう、日常生活を見直してみましょう。

オンライン帰省
ビデオ通話で
スーパーは1人
または少人数で
すいている時間に
2 3
公園はすいた時間、
場所を選ぶ
ジョギングは
少人数で
通販で
4 待てる買い物は 飲み会は

オンラインで
定期受診は間隔を調整
6 診療は遠隔診療
自宅で動画を活用
7 飲食は 8
持ち帰り、
宅配も
通勤は医療・インフラ・
物流など社会機能維持
のために
仕事は在宅勤務 9
会話は 10
マスクをつけて
3つの密を
避けましょう
1.換気の悪い密閉空間
2.多数が集まる密集場所
3.間近で会話や発声をする密接場面
手洗い・
咳エチケット・
換気や、健康管理
も、同様に重要です。
筋トレやヨガは
97
新型コロナウイルス感染症対策
妊娠中の皆様へ
妊娠中でも過度な心配はいりません。
現時点では、妊娠後期に感染したとしても、経過や重症度は
妊娠していない方と変わらないとされています。
胎児の異常や死産、流産を起こしやすいという報告もありません。
感染したらどんな影響がありますか?
発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合には
早めに帰国者・接触者相談センター等にご相談ください。

各都道府県等の相談窓口について
妊娠中の方々への相談窓口一覧は下記をご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11296.html
妊娠中の働き方について
時差通勤やテレワークの活用、休暇の取得などについて、
勤務先とよくご相談ください。
新型コロナウイルス感染症に関する不安やストレスにつ
いて、かかりつけの産婦人科医等から指導を受けた場合、
事業主は、感染のおそれの低い作業への転換や在宅勤務、
休業などの措置を講じる義務があります。
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000628247.pdf
妊婦健診・分娩について
妊婦健診日の間隔をあけることもできます。
現在お住まいの地域での出産をご考慮いただきますようお
願いします。※かかりつけの産婦人科医等によくご相談ください。
98
厚生労働省
新型コロナウイルス
接触確認アプリ
COVID-19 Contact Confirming Application
厚生労働省
ウェブサイト
自分をまもり、大切な人をまもり、
地域と社会をまもるために、
接触確認アプリをインストールしましょう。
接触確認アプリは、新型コロナウイルス感染症の
感染者と接触した可能性について、通知を受け取
ることができる、スマートフォンのアプリです
○本アプリは、利用者ご本人の同意を前提に、
スマートフォンの近接通信機能(ブルートゥー
ス)を利用して、お互いに分からないようプラ
イバシーを確保して、新型コロナウイルス感染
症の陽性者と接触した可能性について、通知を
受けることができるアプリです。
○利用者は、陽性者と接触した可能性が分かるこ
とで、検査の受診など保健所のサポートを早く
受けることができます。利用者が増えることで、
感染拡大の防止につながることが期待されます。
1メートル以内、15分以上の接触した可能性
・接触に関する記録は、端末の中だけで管理し、外にはでません
・どこで、いつ、誰と接触したのかは、互いにわかりません
※端末の中のみで接触の情報(ランダムな符号)を記録します
※記録は14日経過後に無効となります
※連絡先、位置情報など個人が特定される情報は記録しません
※ブルートゥースをオフにすると情報を記録しません
新 型 コロナウイルス接触 確 認 アプリのインストールをおねがいします
*画面イメージ
新型コロナウイルス感染症対策推進室 内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室
iPhoneの方はこちら Androidの方はこちら 詳しくはこちら
(略称:COCOA)
99
問1 接触確認アプリとは、どのようなものですか。
利用者ご本人の同意を前提に、スマートフォンの近接通信機能(ブルートゥース)を利用して、お互いに分からないよう
プライバシーを確保して、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性について、通知を受けることができます。
なお、本アプリはApple社とGoogle社が提供しているアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)を元に開発し
ています。
問2 アプリを利用することで、どのようなメリットがありますか。
利用者は、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性が分かることで、検査の受診など保健所のサポート
を早く受けることができます。利用者が増えることで、感染拡大の防止につながることが期待されます。
問3 他の利用者との接触をどのように記録するのですか。
スマートフォンの近接通信機能(ブルートゥース)を利用して、ほかのスマートフォンとの近接した状態(概ね1メートル
以内で15分以上)を接触として検知します。近接した状態の情報は、ご本人のスマートフォンの中にのみ暗号化して記
録され、14日が経過した後に自動的に無効になります。この記録は、端末から外部に出ることはなく、利用者はアプリを
削除することで、いつでも任意に記録を削除できます。
ご利用のスマートフォン同士が、概ね1メートル以内の距離で15分以上の近接した状態にあった場合、接触として検
知される可能性が高くなります。機器の性能や周辺環境(ガラス窓や薄い障壁など)、端末を所持する方向などの条
件や状態により、計測する距離や時間に差が生じますので、正確性を保証するものではありません。
問4 個人情報が収集されることはないですか。
氏名・電話番号・メールアドレスなどの個人の特定につながる情報を入力いただくことはありません。他のスマートフォンと
の近接した状態の情報は、暗号化のうえ、ご本人のスマートフォンの中にのみ記録され、14日の経過した後に自動的に
無効になります。行政機関や第三者が接触の記録や個人の情報を利用し、収集することはありません。
問5 位置情報を利用するのですか。
GPSなどの位置情報を利用することはなく、記録することもありません。
問6 他の利用者との接触を検知する目安はありますか。
問8 アプリでは、どのような通知がきますか。
新型コロナウイルス感染症の陽性者が、本人の同意のもと、陽性者であることを登録した場合に、その陽性者と過去
14日間に、概ね1メートル以内で15分以上の近接した状態の可能性があった場合に通知されます。通知を受けた後
は、ご自身の症状などを選択いただくと、帰国者・接触者外来等の連絡先が表示され、検査の受診などが案内されます。
問9 新型コロナウイルス感染症の陽性者がアプリで登録したら通知はすぐにきますか。
利用者への通知は、1日1回程度となっております。アプリへの登録のタイミングによっては、すぐに通知されない場合が
あります。なお、アプリの設定で「通知をON」にしていただくと、通知があった場合に画面上に通知メッセージが表示されます。
問10 新型コロナウイルス感染症の陽性者と診断されましたが、アプリで登録しなかったらどうなりますか。
陽性者と診断された場合に、アプリへの登録は、利用者の同意が前提であり、任意です。登録いただくことで、あなたと
接触した可能性がある方が、検査の受診など保健所のサポートを早く受けることができます。
問11 陽性者との接触の可能性が確認されたとの通知を受けたら、何をすればいいですか。
アプリの画面に表示される手順に沿って、ご自身の症状などを選択いただくと、帰国者・接触者外来などの連絡先が表
示され、検査の受診などをご案内します。
問12 厚生労働省ではアプリで得た情報を何に利用するのですか。
厚生労働省では、アプリにより、利用者のデータを利用し、収集することはありません。利用者に氏名・電話番号などの
個人情報を入力いただくこともありません。
問7 利用はいつでも中止できますか。
いつでも任意にアプリの利用を中止し、アプリを削除することで、すべての過去14日間分までの記録を削除できます。
新 型 コロナウイルス接触 確 認 アプリ 利用者向け Q&A
100
寒冷な場面における新型コロナ感染防止等のポイント
2.寒い環境でも換気の実施
〇機械換気による常時換気を
(強制的に換気を行うもので2003年7月以降は住宅にも設置。)
〇機械換気が設置されていない場合は、室温が下がらない範囲で
常時窓開け(窓を少し開け、室温は18℃以上を目安!)
また、連続した部屋等を用いた2段階の換気やHEPAフィルター付きの空気清浄機の使用も考えられる
(例:使用していない部屋の窓を大きく開ける)
〇飲食店等で可能な場合は、CO2センサーを設置し、二酸化炭素濃度をモニターし、適切な換気により
1000ppm以下(*)を維持
*機械換気の場合。窓開け換気の場合は目安。
3.適度な保湿(湿度40%以上を目安)
〇換気しながら加湿を
(加湿器使用や洗濯物の室内干し)
〇こまめな拭き掃除を
1.基本的な感染防止対策の実施
〇マスクを着用
(ウイルスを移さない)
〇人と人の距離を確保
(1mを目安に)
〇「5つの場面」「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」を参考に
〇3密を避ける、大声を出さない
CO2センサー
『5つの場面』
場面1:飲酒を伴う懇親会
場面2:大人数や長時間におよぶ飲食
場面3:マスクなしでの会話
場面4:狭い空間での共同生活
場面5:居場所の切り替わり
101

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