国会質疑等(2019年10月25日)初鹿明博議員(立憲民主・衆)質問主意書への政府回答[長期収容]

200回国会質問第36号 議院議員初鹿明博議員「大村入国管理センターで長期間収容されていたナイジェリア人男性の飢餓死に関する質問主意書」(20191016日)(外部リンク:衆議院ウェブ

[200衆-036] 191016質-初鹿明博(立憲民主)_191025答-安倍晋三首相 [大村餓死](合体版)[PDF]

答弁書第36号 衆議院議員初鹿明博君提出大村入国管理センターで長期間収容されていたナイジェリア人男性の飢餓死に関する質問に対する答弁書(20191025日)

大村入国管理センターで長期間収容されていたナイジェリア人男性の飢餓死に関する質問主意書

法務省は、本年6月24日に発生した大村入国管理センターでのナイジェリア人男性の飢餓死を受けて、仮放免の厳格化を検討することを発表しました。

長期収容に抗議してハンガーストライキを行っている被収容者にとって、仮放免の厳格化は、長期収容が更に続くことにつながり、今般の例のように自暴自棄になってハンガーストライキを継続し、飢餓死する者が再び出かねないと考えます。

政府は、いくらハンガーストライキをしても無駄だということを示したいのかもしれませんが、逆効果であると考えます。

以下、政府の見解を伺います。

一 仮放免の厳格化を検討する目的について伺います。

二 仮放免の厳格化は、収容期間の更なる長期化につながると考えますが、見解を伺います。

一及び二について

御指摘の「仮放免の厳格化」の意味するところが明らかではないため、お尋ねについてお答えすることは困難である。

三 収容期間が長期化している理由の一つとして自国民の被送還者を引き取らない国があるのだとすれば、被送還者を引き取るまでは当該国の者の我が国への入国を認めるべきではないと考えますが、見解を伺います。

三について

御指摘の「被送還者を引き取るまで」の意味するところが必ずしも明らかではないが、特定の国籍の外国人の入国を認めるか否か、認める場合にどのような条件の下にこれを認めるかは、当該国と我が国との二国間関係等を総合的に考慮して判断しているところである。

四 出入国管理法に違反しているとはいえ、期間の定めもなく長期収容を続けることは人権上問題があり、是正する必要があると考えますが、見解を伺います。

四について

御指摘の「出入国管理法に違反している」の意味するところが必ずしも明らかではないが、送還忌避者の増加や収容の長期化を防止する方策及びその間の収容の在り方については、法務大臣の私的懇談会である「第七次出入国管理政策懇談会」の下に設置された「収容・送還に関する専門部会」における議論を踏まえて検討を行っていく考えである。

右質問する。

[了]

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