法相会見(2020年6月23日) 「収容・送還に関する専門部会」の報告書に関する質疑について

法務大臣閣議後記者会見の概要「「収容・送還に関する専門部会」の報告書に関する質疑について」(2020年6月23日)[法務省ウェブ]

「収容・送還に関する専門部会」の報告書に関する質疑について

【記者】
 「収容・送還に関する専門部会」の報告書の全文が,先週金曜日に法務省のホームページに公開されました。この報告書は,今後,大臣の諮問機関である出入国管理政策懇談会で了承され,森大臣に提出されるという流れだと思いますが,非常に早い段階で報告書の全文がホームページにアップされたことについて,何かそれだけ急ぐ事情があったのかどうか,大臣は実際にこの提言を読まれたのかどうかということをまずお伺いしたいです。

【大臣】
 御指摘の「収容・送還に関する専門部会」において取りまとめられた報告書「送還忌避・長期収容問題の解決に向けた提言」については,先般,法務省のホームページ上に公開されたものと承知しております。
 今後,専門部会では,取りまとめた結果を親会である第7次出入国管理政策懇談会に報告することとしておりまして,その後,私に提言がなされる予定であります。
 なお,政策懇談会における本報告書の取扱いの詳細については,政策懇談会でお決めになることと承知しております。
 専門部会で検討された送還忌避者の増加や収容の長期化の防止といった課題は,国民の皆様や関係者の皆様の関心も高く,これまでも速やかな情報公開に努めてきたところでございます。報告書についても,公開の準備が整ったことから,可能な限り速やかに法務省のホームページ上に公開することにしたものでございます。
 提言の内容について,私は,出入国在留管理庁から報告を受けて,その概要は把握しております。
     
【記者】
 今の関連ですが,この報告書は,秋の臨時国会に法案という形で提出されると思うのですが,この報告書を読む限り,退去強制手続の強化というところに非常に重点が置かれています。
 大臣は,この間,新型コロナウイルス対策で仮放免を積極的に運用するようにという指示をされたわけですが,これも今までの退去強制手続の大きな変更の一つであったと思います。この報告書に大臣の政策的な見地というのが非常に深く関わってくると思うのですが,現段階でということになると思いますが,大臣はこれから先,仮放免の方は再収容される可能性もありますし,在留特別許可,日本にはなかなかありませんが,そういう政策を行うという可能性も出てくると思います。大臣はこの報告書の内容,今後の政策懇談会にどのように関わっていくおつもりなのか,政策として関わっていくというお考えはおありなのかどうか,お伺いします。

【大臣】
 これまでも申し上げておりますとおり,第7次出入国管理政策懇談会から私に正式に提言がなされた後に,その内容をしっかりと検討して今後の方向性を決めていきたいと思います。
 この後の国会への法案の提出などについての方針はまだ決まっておりません。
     
【記者】
 大臣に対する提出の時期というのは大体いつ頃というのは決まっているのでしょうか。

【大臣】
 まだ決まっておりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。