法相会見(2020年6月16日)「収容・送還に関する専門部会」による提言に関する質疑について;仮放免者に対する特別定額給付金に関する質疑について

法務大臣閣議後記者会見の概要「「収容・送還に関する専門部会」による提言に関する質疑について」(2020年6月16日)

「収容・送還に関する専門部会」による提言に関する質疑について

【記者】
 国外退去命令を受けた在留資格のない外国人が施設に長期間収容されている問題を受けて設置された「収容・送還に関する専門部会」が昨日提言をまとめましたが,今後の法務省の検討方針について教えてください。

【大臣】
 昨日開催された「収容・送還に関する専門部会」第10回会合で,提言が取りまとめられ,最終的な修正を部会長に一任した上で了承されたと報告を受けております。
 今後,専門部会では,取りまとめた結果を親会である第7次出入国管理政策懇談会に報告することとしており,その後,私に提言がなされる予定であると承知しております。
 私としては,御提言をいただいた後,御提言の内容を十分に踏まえ,その他の様々な御指摘にも耳を傾けながら,収容及び送還に関する制度や運用の改善に向けて必要な検討をしっかりと行ってまいりたいと考えております。

【記者】
 「収容・送還に関する専門部会」に関する提言についてお伺いします。提言は出たのですが,その一方で,やはりこの4月,5月,おそらく大臣ですとか,出入国在留管理庁長官の御判断や御指示の影響も大きいと思いますが,この間たくさんの方が仮放免で入管から出てきました。おそらく以前から仮放免されている方を含めて3千人を超える方が仮放免の状態であると思います。
 長期収容の状況も変わってきていると思いますが,今も長期収容が続いている方もいますが,そういう方も含め,こういった方たちが現実に仮放免でいるという状態に対してどう対処していくのか。仮放免の出頭も始まっていますし,また提言の中でも在留特別許可のことですとか,難民認定の在り方についても基準を明確化するということも入っていますが,今後入管法の改正に向けて,これについても議論すべき事柄があるのではと思いますが,大臣はどうお考えでしょうか。出入国在留管理庁長官なりと御議論されることは考えているのでしょうか。

【大臣】
 専門部会の取りまとめの提言についての御質問ですが,今御指摘なさったような在留特別許可や難民認定手続,仮放免に関する内容が含まれているということは承知しております。もっとも,まだ私の元に提言が来ているわけではございませんので,私としては,正式に提言をいただいた後に,提言の内容を十分に踏まえて,その他の様々な御指摘にも耳を傾けながら,在留特別許可,難民認定手続,仮放免に関する制度や運用の改善に向けて必要な検討をしっかり行ってまいりたいと思います。
 このコロナ禍の状況下で,皆様の御指摘も踏まえて,私の方で仮放免を積極的に運用するように指示を出しまして,実際に今言っていただいたように仮放免の積極的な運用がなされてまいりました。今御質問の事柄についても,様々な御意見をいただいておりますので,それに耳を傾けて考えていきたいと思います。
 また,詳しいことは出入国在留管理庁にお尋ねいただければと思います。

仮放免者に対する特別定額給付金に関する質疑について

【記者】
 入管法の改正と,今現実に起こっていることを同時進行で進めていらっしゃると思うのですが,先週の国会でも,国民民主党の徳永エリ議員から,仮放免の人に対する10万円の特別給付金について質問がありました。大臣は退去強制中の人なので該当しないとお答えになったと思います。
 ただ,仮放免の状態というのは就労もできないですし,生活も不安定な状態が続くわけですが,これに対しては徳永議員の質問を受けて何か対応が必要だと大臣はお考えでしょうか。

【大臣】
 徳永エリ先生からの御質問については,参議院本会議において御答弁したとおりでございます。

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