本日より大晦日まで、全難連が選ぶ2021年難民10大ニュースをカウントダウン形式で発表していきます。
10. 在留資格のない難民申請者の社会保障問題 医師の団体が被仮放免者への社会保障等の改善を国に求める
仮放免中の外国人は健康保険を利用できない。昨年からは健康保険被扶養者にも入れなくなった。保険対象外の外国人に高額な診療価格を設定する医療機関もある。仮放免中に病気になれば命の危険に晒される。出身国に戻れない事情を抱える難民申請者も同様である。11月29日に民医連は国籍や在留資格の有無に関わらず、すべての人への医療保障を求める要請書を提出した。在留資格のない外国人に対する社会保障のあり方を見直さなければならない。
【参考情報】
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- 全日本民医連「国籍や在留資格の有無に関わらず、すべての人への医療保障を求める要請書」(2021年11月29日)
- 厚生労働省保険局保険課長通知「被扶養者の国内居住要件等について」(2019年11月13日)
- 法相会見「被仮放免者への対応等に関する質疑について」(2021年11月5日)
- 記事「入管施設からは出たけれど 仕事できず医療も受けられず 外国人に冷たい日本の実態」共同通信(2021年12月20日)
- 記事「健康保険に入れない外国人の高額医療費 改善を国に要請」NHK(2021年11月29日)
- 記事「帰れぬロヒンギャ 難民認定に壁、不安定な生活強いられ」朝日新聞(2021年8月2日)
- 記事「路上に追いやられた難民申請者〜「コロナ被害相談村」には外国人も」松本浩美/レイバーネット(2021年1月4日)
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