発言者:串田誠一議員(日本維新の会) (ホームページ/Twitter)
日付:2021年5月12日
会議:第204回国会 衆議院法務委員会
○串田委員 日本維新の会の串田誠一です。
まず最初に、入管の収容に関して、誤解という
か偏見もあるかと思いますので、ウィシュマさん
のことを簡単に説明させていただきますと、報道
によりますと、スリランカの大学を卒業して、留
学のビザで入られたということでございます。外
務省の調査によりますと、スリランカの大学とい
うのは、進学率が一五%で、相当難関である。こ
れは男女差も書かれていないので、このウィシュ
マさんというのは相当エリートだったんだろうな。
そして、この支援をしていた真野さんとの話によ
りますと、早く帰国して語学学校を開きたいとい
うことを申し上げていたそうでございます。日本
に留学をし、日本の文化をスリランカに広げよう
として、大変私たちがありがたく思わなければな
らない方だったんだろうなと思いますが、学費が
納められなくなった、それもいろいろな事情があ
るようなんですけれども、それで留学ビザが切れ
てしまって収容されたというのが、今回私が聞い
ているところでございますけれども。
今、日本の学生も、学費が払えなくて退学をし
ているような人もたくさんいる中で、こうやって
日本の文化を広げようとしてここにやってこられ
た方が、学費が払えなくなったということで収容
され、最後はこのような形で亡くなられたという
ことに関しては、私は、本当に残念でなりません。
それの解明をしない限り、これを今改正をしてい
ると言うことを私はできないのではないかという
ふうに申し上げたいと思います。
五十四条の「仮放免」のところに、健康上、人
道上、その他これに準ずる理由によりその収容を
一時的に解除することを相当と認めるときはと書
いてあるんですね。ですから、これが事案と関係
がないというようなことをおっしゃられても、こ
の法改正は、相当と認めるときはというのを、私
たちは、これを自信を持って送り出さなきゃいけ
ないわけです。ところが、この相当と認めるとき
はに該当するかどうかという資料が出てこない。
前回の五月七日の私の質疑の中で、三月六日に
亡くなられたわけですが、三月の四日、なぜ診察
をしたのが精神科なのかという質問をさせていた
だきました。それに対して、松本参考人はこう答
えたんですね。整形でしたか、中での、体がちょ
っと痛いということで診てもらったところ、特段
悪いところが見当たらない中でと。整形で診ても
らって、ちょっと痛いということ。
これは、二月の半ばから車椅子ですよね。面会
のときには青いバケツを抱えて、面会のときには
嘔吐をしながら面会をしていたというのが、この
支援者のところの話で伺っております。
松本参考人、この、ちょっと痛いということで
というのは、松本参考人がビデオを見られて、あ
るいはどなたかから聞かれて、こういう国会での
答弁をされているんですか。
○松本政府参考人 お答えいたします。
収容施設内の非常勤の内科の先生に診てもらい、
かつ、外部病院の内科で診てもらって、特段その
時点では病状が明らかにならない、で、体の痛み
を訴えられたということで、今度は、非常勤の整
形の先生がいらっしゃいましたので、整形の先生
にも診ていただいたんですが、整形的な要因で特
段病状は該当するところが思い浮かばない。そう
いう意味合いで、精神面から何かきている問題が
あるんではないのかということで精神科に受診を
するという経緯だったと認識しております。
○串田委員 もう車椅子で、普通に自立して歩け
ないわけですよね。ベッドから落ちても自分では
そのベッドに戻れないというのを、私、支援者の
話から聞いているんです。それが、ちょっと痛い
ということでというのは、どうしてこういう評価
になるのか。
そういう評価をし続けるんであれば、この五十
四条の、相当と認めるときというのは、こんな場
合であっても、これには該当しないということに
なってしまうんじゃないか。だから、その発言は
正しいのかどうか、見させてもらうしかないじゃ
ないかと言っているんじゃないですか。
何でこれは、ちょっと痛いというのは誰の発想
なんですか、ちょっと痛いというのは。本人がち
ょっと痛いと言っているんですか、松本参考人が
ちょっと痛いと考えたんですか。
○松本政府参考人 現在の調査で把握しておりま
すところ、本人から手足のしびれ、痛みの訴えが
あった、そこで整形の先生にも見てもらうに至っ
たという状況でございます。
○串田委員 時間になりましたけれども、国会の
こういう質疑の中で、こういう、ちょっと痛いと
いうような発言をされながら、車椅子だとかベッ
ドにも上がれないという全く乖離した話があるか
ら、事実を見させてください、こう申し上げてい
るんです。
終わります。